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タブレットのセルラーモデル、Wi-Fiモデルより高い理由は?

海上忍
2019年05月30日
市販のタブレットは、多くの製品に「Wi-Fiモデル」と「セルラーモデル」が設定されています。後者は「SIMモデル」や「LTEモデル」と呼ばれることもありますが、Wi-Fiにくわえ携帯電話回線を利用できるという点でまったく同じです。

タブレットのセルラーモデル、Wi-Fiモデルより高い理由は?

その「Wi-Fiモデル」と「セルラーモデル」は、ディスプレイの大きさやストレージ容量など通信機能以外のスペックが同一なのに結構な価格差があります。モデムなど搭載された部品に違いがあることは理解できるけれど、モデムはそれほど高価な部品なの? そこまで複雑な製造工程が必要な技術なの? と疑問を持つのも当然でしょう。

部品・製造工程以外の価格差をもたらす要因としては、電波法令に定められた技術基準に適合するデバイスであることを証明するための認証コスト(技術基準適合証明などの取得)が挙げられます。Wi-Fiモデルの場合、Wi-FiとBluetoothに対応することの認証だけで済みますが、セルラー回線を日本の主要キャリア向け周波数にフル対応させるとなると、その数倍以上のコストがかかります。

さらにセルラー回線は国/地域ごとに制約が多少異なるため、調整にまつわるコストも発生します。つまり、セルラーモデルにはモデムなどの部品費にくわえ、日本の通信環境に適合させるための費用が発生するため、それを回収するためには差額を設けなければなりません。キャリア向けにまとまった量が納入されるなどの事情がないかぎり、セルラーモデルが数%〜十数%以上高額になることはやむを得ないといえるでしょう。

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