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原画解像度に遡って高画質化

超絶マニアック!ブルーレイDIGA新モデルの「アニメモード」はここが違う

2010/09/16 編集部:風間雄介
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9月15日に発売された、パナソニックのBDレコーダー“ブルーレイDIGA”新モデル(関連ニュース)。

ブルーレイDIGAの新フラグシップモデル「DMR-BWT3100」

2010年春モデル発売の際も、そのマニアックな進化ぶりを紹介したが、この秋の新モデルでも、様々な機能に「これでもか」と手が入れられている。どれも注目に値する進化を遂げているのだが、今回は「アニメモード」の進化に絞って紹介したい。

この進化したアニメモード、ニュースリリースではサラッと紹介されているだけだが、実際のデモでその効果を見比べると、効果は想像以上に大きかった。なお、今回紹介するアニメモードを搭載しているモデルは、DMR-BWT3100/2100/1100、DMR-BW890/690の5モデルだ。

■「アニメに比べたら実写映画は簡単」

同社開発陣の中にかなりのアニメファンの方がいたことが、今回アニメモードに力を入れたきっかけだったようだ。実際のアニメファンの意見を取り入れながら、様々なソースを使って、画質を念入りにチューニングしていったという。

開発陣の一人は、「実写映画を高画質に再生するのは、アニメ映像に比べたらかなり簡単だということが分かった」と冗談交じりに振り返る。

■不規則なコマ数に対応する高精度なプログレッシブ処理

アニメ映像を高画質に再生するのが難しいのは、いくつか理由がある。同社では今回、アニメ画質向上を図る上で、「アニメ画質の課題」を分析し、それぞれに対策を施した。対策は大きく分けて3つあるのだが、3つ目が特に凄いので、ぜひ3ページ目までお読み頂きたい。

まず同社開発陣は、日本のアニメのほぼ全てがいわゆる「リミテッドアニメ」であり、もとの絵のコマ数がシーンごとに異なる点に注目した。

この特殊なコマ数に対応するため、たとえば24コマで動いているところは逆3-2プルダウン、12コマの場合は逆5-5プルダウン、8コマの場合は逆8-7プルダウン処理など、コマ数に応じてプログレッシブ処理を変えることでインターレース妨害を低減させている。

なお、アニメのコマ数はシーンごとに不規則に変化するため、シーンチェンジ検出も高精度に行い、コーミングノイズを低減させている。

次ページエッジやノイズの処理をどうするか

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