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シャープ裸眼3D液晶の画質をレビュー − 「ニンテンドー3DS」だけではない大きな可能性

公開日 2010/04/02 20:04 ファイル・ウェブ編集部:風間雄介
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別項でお伝えしたように、シャープ(株)は、裸眼で立体視が行え、2D/3Dの表示切り替えが可能なタッチパネル付きの3D液晶ディスプレイを開発したと発表した。

開発品の画面サイズは3.4型で、画素数は480×854ドット。輝度は500cd/m2で、コントラスト比は1,000対1。駆動速度は60Hzで、バックライトにはLEDを用いている。

同社従来品と今回開発したディスプレイの比較

多くの方にとって気になるのが、この技術が2010年度中に発売予定の、任天堂の新型携帯ゲーム機に搭載されるかどうか、という点だろう。シャープは明言こそしなかったものの、これはほぼ間違いないと言っていいだろう。

前回の記事で書いたように、ニンテンドー3DSは既存のDSとの下位互換性を維持しているので、2D表示が行えるのは大前提。またDSは90度回転させたスタイルで遊ぶゲームも多いため、この状態でも3D表示が行える必要がある。今回シャープが発表した技術はこの2つの条件をクリアしている。

縦横どちらでも立体視が可能なので、DSシリーズにも対応できる。もちろん携帯電話などへの採用にも有利だ

またシャープが、2010年度上期に、タッチパネル機能を省略したタイプから順次量産を開始すると説明していることも見逃せない。ここでのタッチパネル機能とは、3D液晶スイッチパネルと一体化させた、静電容量方式のタッチパネル機能のことを指している。ニンテンドーDSはタッチペンで操作するため、指で操作するのが前提の静電容量方式では下位互換が保てない。互換性を確保するには抵抗膜方式のタッチパネルを、別途ディスプレイ前面に設ける必要がある。

ニンテンドー3DSの発売時期は、公式には2010年度中とだけ発表されているが、年内のホリデーシーズンに間に合わせてくるだろう、と予想する向きも多い。いずれにしても、これまで世界で1億台以上が売れた人気ゲーム機の後継モデルだけに、発売までにかなりの台数をあらかじめ用意しておく必要がある。

さらに、シャープでは中小型液晶ディスプレイのうち、2010年度に10〜20%、来年度以降は50%以上を「3Dレディー」にしたいと述べている。これだけ大きな比率を見込んでいるということは、非常に大口の商談がすでに決定しているということを示唆している。

これらのことから考えて、シャープが上期から生産を行うというタッチパネル機能を省略したディスプレイが、ニンテンドー3DS向けのものである可能性は高い。

ただし、この推測は下画面で3D表示を行い、なおかつこれまでのDSのゲームも行うということが前提だ。ニンテンドー3DSが、たとえば上画面は静電容量でマルチタッチに対応した3Dディスプレイ、下画面は2D表示対応の通常ディスプレイ、などという仕様だったとしたら、話は少し変わってくる。いずれにしても、ニンテンドー3DSの仕様が公開されるのは早くても6月なので、楽しみに待ちたいところだ。

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