ヤマハのサウンドバー「B200A」をデスクトップとテレビで徹底検証! 小さなボディに込められたヤマハの本気
Dolby Atmos再生をチェック! 立体感に優れ、 人の声も明瞭
続いて映像作品へ。Netflixのドラマ「ガス人間」第2話『インタビュー』をスタンダードモードで再生した。まず驚いたのは声の自然さだ。ガス人間を演じるUTAの声が不自然に太らず、甲野京子を演じる蒼井優の声も明瞭。環境音も聴き取りやすく、台詞と効果音の関係が崩れない。パトカーの移動感も立体的だ。
今度は「Apple TV 4K」を使い、映画『F1』のDolby Atmos音声をムービーモードで試した。サーキットの場内アナウンスが左右へ広がり、空間の雰囲気がぐっと濃くなる。台詞は広大な音場に埋もれず、声の質感も定位も保たれている。
マシンのエグゾーストノート(排気音)には確かな迫力があり、映像のスピード感に音が食らいつく。外付けサブウーファーを加えたシステムのような超低域までは出ない。それでも、限られたユニット数を感じさせない、Dolby Atmosの再現性に感心した。
音楽の空間表現も確かめたい。Dolby Atmosを採用した、Apple Musicの空間オーディオで、セリーヌ・ディオンの『My Heart Will Go On』を聴く。前方にしっかりと歌声の像が立ち、その周囲へ音が伸びていく。音場が広がるだけでなく、音の回り込みまで感じさせるのがうれしい。定位の芯を失わずに空間を描くからこそ、歌が埋もれない。安価なサウンドバーだから仕方がない、という妥協を感じない、秀逸な表現力だ。
最後は大型テレビを組み合わせた環境へ移り、映画『トップガン マーヴェリック』(UHD BD)を視聴した。画面が大きくなれば、音にもそれに見合う音量が欲しくなる。ところがB200Aは、予想以上にしっかり音量を上げられる。
音量と音質のバランスが特に好ましかった。小音量の情報が失われにくく、格納庫に響く反射音がよく聴こえる。トム・クルーズの台詞は明瞭で、声の色合いも不自然に変わらない。ダークスターのラムジェットの迫力まで、この小さなボディが懸命に描き切ろうとする。
初めての1本としても、机上の相棒としてもお勧めできる1台
試聴を終え、B200Aの魅力がいっそう鮮明になった。30〜50型のテレビを使う方、PCの前で音楽や映像を楽しむ方、寝室のテレビの音を手軽に充実させたい方には、ぜひ聴いてほしい。もちろん大型の上位機や外付けサブウーファーを備えたシステムにしか出せない領域はある。それでも、1本のサウンドバーがここまで自然な声、明快な定位、胸の躍る空間を届けてくれる。
初めての1本としても、机上の相棒としても、B200Aは実に魅力的だ。小さなボディに込められたヤマハの本気を、聴き取ることができた。この価格帯のサウンドバーの中でも自信を持ってお勧めできる1台である。

(提供:株式会社ヤマハミュージックジャパン)

