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PRDALI「KUPID」と「SONIK 1」を合わせてレコード・CD再生の音質をレビュー

あえて“ディスクで聴く”という贅沢。デノン「DP-500BT」+「RCD-N12」で始める“エモい”音楽ライフ

公開日 2026/09/25 06:30 草野晃輔
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DALI「KUPID」で試聴。レコードとCDの違い味う贅沢を身近に

それでは実際のサウンドを体験していこう。まず組み合わせるスピーカーは、DALIのフラグシップ機「KORE」の設計思想を受け継いだ注目の新エントリーモデル「KUPID」だ。超軽量26mmソフトドーム・トゥイーターと、専用設計された球型の115mmウッドファイバーコーン・ウーファーを搭載した本機は、ペア5万円台後半という価格からは信じられないほどの高い完成度を誇る。

DALI「KUPID」57,200円(ペア/税込)

オアシスの名盤『(What's the Story)Morning Glory?』のアナログレコードに針を落とし、「Don't Look Back in Anger」を再生する。針が溝に触れた瞬間、試聴室の空気がふっと軽くなり、スピーカーの存在を忘れさせるほどの圧倒的な奥行き感とおおらかな空間が現れる。音場が左右にゆったりと拡がり、眼前に豊かな音楽の粒子が漂うような心地よさを覚える。

DP-500BTの優れたフォノ回路の恩恵だろう、音のこもりの極めて少ないクリアで見通しの良い高音が伸びていく。グルーブがピタリと噛み合う瞬間の、枯れ感がありつつもしっとりした、ディストーションギターの厚みのある質感が実に味わい深い。

同じ楽曲をRCD-N12のCDドライブで再生すると、その表情は鮮やかに一変する。音のエッジの明瞭な、極めてキレ味の鋭いモダンなサウンドだ。音場全体の広がりこそアナログに譲るものの、そのぶん中心のエネルギーがグッと凝縮され、ディストーションギターは塊感のある力強いパンチとなってストレートに押し寄せてくる。この音圧を伴った迫力は、CDならではの大きな魅力といえる。

カラーは、ダーク・ウォルナット/チリー・ブルー/ゴールデン・イエロー/キャラメル・ホワイト/ブラック・アッシュの5色。コンパクトな筐体も相まって、さまざまなシーン、ライフスタイルにカジュアルに合わせることができる

このメディアによる表現の陰影の違いは、現代の曲でも実に見事なコントラストを描き出す。Mrs. GREEN APPLEのベスト盤『10』収録の「ライラック」をレコード盤で聴くと、耳当たりが優しく、低域から高域までレンジの広いフラットな音調に包まれる。イントロのギターリフに窮屈さがなく、細かなゴーストノートまで実になめらかに聴き取れる。

一方のCDでは、現代的な音圧の強さが心地よく響く。ボーカルを中心としたポップスの最も美味しい帯域がパッと前面に浮き出て、エネルギーの一体感をもってダイナミックに迫ってくる。

同じ曲でもレコード盤とCDで明確な個性の違いを味わえる。優劣ではなく、気分や時間帯によってどちらかを選んだり、両者を贅沢に聴き分けたりするライフスタイルを、特別なことではなく、ごく身近な愉しみとして確かに実感できる。

KUPID(チリー・ブルー)を合わせたシステムイメージ

DALI「SONIK1」で試聴。表現力が向上し、 “良いシステム”で聴く歓びを堪能

続いて、世界的なヒットを記録した「OBERON」の系譜を継ぐ新シリーズ「SONIK」のなかから、最もコンパクトなブックシェルフ型「SONIK 1」へとスピーカーを切り替える。29mm径のソフトドーム・トゥイーターと、独自の馬蹄形デザインの凹みを施した130mm径のクラリティ・コーンウーファーを搭載し、クラスを超えた高密度な再生を狙った実力派モデルだ。

DALI「SONIK 1」90,200円(税込/ペア)

オアシスのアナログ盤に針を落とし、イントロのピアノが流れた瞬間に思わずゾクッと鳥肌が立った。それほどまでに音の鮮度が高く、生々しいのだ。いい意味で枯れ感のあるギターは哀愁たっぷりに響き、感情の乗ったボーカルがこちらを深く引き込んでいく。CD再生でもナチュラルで力強い音圧感が完璧に融合しており、広い部屋で鳴らすほど、このゆとりある空間再現力が大いに活きてくる。

このSONIK 1の持つ豊かな高域の表現力をさらに際立たせたのが、シュガー・ベイブのアルバム『SONGS』収録の「DOWNTOWN」である。レコードに針を落とすと、50年以上前の録音とは到底思えないほどクリアで鮮度の高いサウンドが溢れ出した。2本のギターが織り成す鮮烈な競演が実に気持ちよく、何度も繰り返し聴きたくなる引力がある。

これをCDに切り替えると、やや軽い音とも受け取れるが、楽曲が持つ陰影の明るい部分へ見事にフォーカスを絞ったようなサウンドへと変化する。曲の美味しいエッセンスをスマートに抽出したような鳴りっぷりだ。

カラーは、ブラック・アッシュ/ナチュラル・オーク/ウォルナット/ホワイトの4色。ナチュラルな味わいで幅広いインテリアやライフスタイルに調和させることができる

アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』のアルバム『結束バンド』収録の「星座になれたら」のアナログ再生では、明瞭なボーカルが正面にカチッと定位する。その息づかいや声の消え際まで息をのむほど描写がリアル。粘りのあるベースのしなやかなうねり、深く沈み込むような弾み感がコンパクトな筐体から放たれているとは俄かに信じがたい。ツインギターの細かいバッキングやシンバルワークといった膨大な情報量も、決して埋もれることなくリアルに分離する。

この曲をCDで聴くと、今度は音の立ち上がりが一段と明瞭になり、アタック感が実に気持ちよく響く。一聴しただけではCDと判別がつかないほどナチュラルで疾走感溢れる上質なサウンドだ。音楽に没頭し、良いシステムで聴いているという純粋な歓びが、身体の内側からじんわりと湧き上がってくるのを感じた。

SONIK 1(ナチュラル・オーク)を合わせたシステムイメージ

音もパッケージも味わう、“エモい”音楽ライフをスタートしよう

配信の手軽さも良いが、お気に入りのディスクを手に取り、自らの手でセットして向き合う音楽体験には、やはり何物にも代えがたい豊かな情緒と確かな音の良さがある。デノンのDP-500BTとRCD-N12の組み合わせなら、そんな贅沢な時間を驚くほどシンプルに、そして極めてハイポテンシャルに実現してくれる。

今回はフィジカル再生を中心にその実力を検証したが、日常のカジュアルなシーンではスマホからサッとワイヤレスで聴く柔軟さも兼ね備えているのが、このシステムの大きな強みだ。難しい理屈やセッティングに頭を悩ませる必要はどこにもない。

お気に入りのジャケットを眺めながら針を落とす、その極上のひとときをただ直感的に、エモく愉しんでほしい。デノンとDALIで実現できるこの贅沢なパッケージを相棒に、自分だけの新しい音楽ライフを今すぐスタートさせてみてはいかがだろうか。

(提供:株式会社ディーアンドエムホールディングス)

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