アワード「VGP」でも高評価、BAドライバーで“会話が聞き取りやすい”「きこエールPRO」。集音器のメリットと同機ならではの工夫を徹底解説!
素晴らしい高性能/高機能を実現した代わりに補聴器ほどではないにしても高価格……なんてことにはなっていない。であるがしっかり取捨選択された技術や機能により、その性能は十分に実用的。
使い始めや使用中にアプリであれこれ設定したり測定したり操作したりする必要もない。というかアプリというもの自体が用意されていない。
であるが、前述のようにそもそも機能が取捨選択されて絞り込まれているので、設定や操作はイヤホン本体でのタッチ操作だけですべてまかなえる。アプリの開発や保守の分のコスト削減もお手頃価格実現に貢献していそうだ。
補聴器と比べて価格が手頃&導入時の手間も少ないから気軽に試しやすい!という、集音器に求められるのって結局そこだよね?に特化した設計。繰り返しになるが、きこエールPROのポイントはまさにそこにある。
きこエールPROならではの「聞こえサポート」の仕組み
とはいえ何より大切なのは聞こえのサポートという根本的な目的の部分だ。
会話の言葉が聞き取りにくくなる理由として大きいのは、加齢等による高音域の聴力の低下。特に日本語は音の頭の子音成分、特にカ行サ行タ行の子音の周波数が高いために、その部分が聞き取りにくくなる。
すると母音が共通していてアクセントも似ている、「カカシ」「ササキ」のような言葉の聞き分けが難しくなるわけだ。そこでその子音成分の高音域を増幅し、いい感じに補強して言葉の聞き分けを助けるのが集音器の役割ということになる。
つまり集音器においては高音域のクリアな再生が鍵。そこできこエールPROが採用したのが補聴器でも一般的なBA=バランスドアーマチュア型ドライバーだ。
BAドライバーは、集音器に使われていることが多いダイナミックドライバーと比べて、高音域の表現力が優れているとされる。また、中高域の明瞭度に優れるだけでなく、音の頭の立ち上がりの俊敏さも特徴。その点からも音の頭の子音成分の強調に有効と思われる。
加えて耳に挿入するノズル部分を長めとした、音をより近い距離から鼓膜に届ける構造も採用。こちらは鼓膜までの距離による音の減衰と耳の中での不要なエコーによる音のぼやけを低減する狙い。

ほか、イヤーピースは密閉度を高めて集音器からの音をより効率的に届ける「ダブルコーン型」と密閉度をあえて下げて自然な感覚で使える「スリット型」から選択可能、左右での聞こえ具合の違いに合わせての左右別々の収音音量調整可能と、聞こえ周りの細かな部分にまで配慮された設計となっている。

シンプルな使いやすさも魅力
といった設計で聞こえサポート力を確保した上で、集音器ならではの使い始めやすさ、使いやすさを高めてあるのがきこエールPROの強みだ。
