“ラグジュアリー”をまとったエプソンのコンパクトプロジェクター「EF-73」の実力を徹底レビュー
「標準」はバランスが良く万能、「シネマ」はマットで落ち着いたトーンで映画にマッチ
続いて、Netflixの話題作『イクサガミ』を視聴した。天龍寺のシーンでは、飛び交う侍達の登場人物たちの声がストレートに飛んでくるため、セリフの明瞭度が極めて高い。
暗所においても、「HDRエンハンス」機能によって被写体の質感が見事に引き出されている。特にクローズアップされた侍の毛髪や衣装の繊維といったディティールには、4K解像度らしい凄みすら感じられた。
映像モードもチェックしてみると、デフォルトの「標準」モードは、HDR作品においても非常にバランスが良く、万能なキャラクター。一方で「シネマ」に切り替えると、色温度が抑えられ、映画のフィルムを思わせるマットで落ち着いたトーンへと変化する。コンテンツに応じて使い分けてみてほしい。
家庭内のエンタメとしては、YouTubeも外せない。米津玄師の「IRIS OUT」の米津玄師のPVを視聴すると、大画面で楽しむエンタメとしても映える。
アーティスティックな色彩設計がなされたMV映像と共に、スクリーンから音が放射されるような一体感があり、ヴォーカルの伸びやかさと、ビートの効いた低音が同居する。空間そのものをエンターテインメント化させる実力は、やはりプロジェクターにしかない映像世界だ。
空間の質を格上げしてくれる“プレミアム”さが凝縮されたコンパクトプロジェクター
EF-73の視聴を終えて強く感じたのは、従来のEF-72などと比較した際の「キャラクターの明確な差別化」だ。ホワイトを基調とした爽やかな先代モデルが、リビングや子育て世代も想定した「日常に寄り添うツール」だったとすれば、EF-73は自らのライフスタイルを積極的に彩り、空間の質を格上げする “プレミアム・ガジェット” を目指している。
新規デザインとなる筐体のピアノブラックとゴールドパーツ、そしてスウェードの質感は、書斎や寝室といった落ち着いたプライベート空間において、これ以上ないほどに馴染む。スマホのワイヤレス充電という実利的な機能と、Sound by Boseオーディオによる高品位なサウンド、そしてエプソンが誇る3LCDの高画質が、このコンパクトな筐体に凝縮されている。
最大150型までの大画面を手軽に、かつ高品位に楽しみたいと願うユーザーにとって、このEF-73は最も説得力のある選択肢となるに違いない。コンパクトプロジェクターというカテゴリーにおいて、“ラグジュアリー”という新たな価値基準を提示したエプソンの野心作であると評価したい。

「EF-73」製品ページ
「没入する喜び」、高級感の溢れるデザインで「所有する悦び」も備えた、コンパクト4Kプロジェクター。「Lifestudio Flex Special Edition」は、Qi充電からアンビエントライト、Sound by Boseオーディオも搭載している。
[SPEC]
●投写形式:3LCD ●投写デバイス:0.62型ワイドポリシリコンTFT液晶パネル ●表示解像度:4K(3840×2160) ●レンズ:3.33倍デジタルズーム/電動フォーカスレンズ(F1.6/f16.6mm) ●光源:3LED ●投写サイズ:30 - 150型 ●明るさ:1,000ルーメン ●騒音:23dB ●スピーカー:2chステレオ(5W×2)、パッシブラジエーター×1 ●ワイヤレス機能:Bluetooth Ver 5.2、Wi-Fi(5GHz/2.4GHz) ●主な入出力端子:HDMI×1、USB Type-C×1(電源入力用)、USB Type-A×1、ステレオミニ出力×1 他 ●消費電力:137W(待機時0.5W) ●外形寸法:約190W×250H×198Dmm(突起部含まず) ●質量:約3.9kg
(提供:エプソン販売株式会社)
