AVIOT「TE-Q3R」レビュー! LDAC搭載で1万円前半の“ベストバランス”極小ノイズキャンセリングイヤホン
音質レビュー:「ボーカルの定位が極めて鮮明」
AVIOT「TE-Q3R」のサウンド設計は、イヤホンの小型筐体にはやや大ぶりとも言える10mm径のダイナミックドライバーを搭載。
また、上記のように、BluetoothにおいてLDACに対応した点が前モデルからの進化ポイントのひとつ。LDAC対応スマホとの組み合わせなら、ハイレゾ級の音質をワイヤレスで楽しめる。
そこでAndroidスマホでコーデックをLDACにして試聴してみると、音の解像度がAACやSBCよりさらに一段上がり、微細なニュアンスや空間の空気感までがより明瞭に描き出される。ソースの質が高まるほどにその真価を発揮する懐の深さを持ち合わせている。
もちろんAACでの完成度も高い。普段づかいを意識してiPhoneを用いたAACコーデックでも試聴した。
幾田りら「百花繚乱」を聴くと、ボーカルの定位が極めて鮮明で、女性ボーカルが伸びやかかつ鮮やかに描き出される。特に中高域の解像度が高く、アーティストの繊細な息遣いが埋もれることなく耳に届く。
そして同時にディープに響く重低音による厚みも心地よく、ボーカルと干渉せずにタイトにセパレートする。AVIOTが持つ、オーディオブランドとしての音質チューニングの洗練さを感じさせる描写力だ。
米津玄師の「IRISOUT」では、音楽としてのダイナミズムの良さが際立つ。タイトに引き締まった低音が楽曲のボトムをしっかりと支え、そこに男性ボーカルの深みが重なる。
多彩な楽器の音色が重なり合う楽曲だが、音の分離感と空間的な見通しが良く、音楽として楽しめるサウンドだ。
ROSÉ&BrunoMarsの「APT.」では、さらにそのキャラクターが明確になる。女性ボーカルのクリアかつ鮮やかな定位、そして声の位置とニュアンスの再現が絶妙。
洋楽のサウンドでも通用する所に、国内メーカーながらサウンドチューニングの完成度を感じられる。
そのほか、独自の「3Dスペーシアルオーディオ」は音楽リスニングを意識した機能で、マイルドな効き具合といった印象。不自然さを感じさせることなくサウンドに自然な空間的ニュアンスを付加してくれる。
小型なだけではない。完成度が高い「ベストバランスな一台」
AVIOT「TE-Q3R」ほど、価格や見た目の予想を裏切る製品はない。超小型というコンセプトでもって1万円台前半という音質も求められる激戦区に飛び込んだモデルだが、ワイヤレス充電、ノイズキャンセリング、LDAC、空間オーディオという上位機の機能まで取り込んでみせた。
1万円台前半という価格において、デザイン性、機能性、そして音楽を十分に愉しめる音質。これらを高い次元で揃えたAVIOT「TE-Q3R」は、まさにベストバランスな一台として推奨したい。
(協力 : プレシードジャパン)
