ソニー「WF-1000XM6」レビュー! 評論家も高評価「『究極の進化』の領域に到達している」
WF-1000XM6音質レビュー:「とりわけ『歌』を生き生きと描き出す」
筆者によるWF-1000XM6のサウンドのインプレッションを報告する。ハイレゾロスレス再生に対応する高音質コーデックのLDACに対応する「Google Pixel 10 Pro」に接続して、Apple Musicの音源を聴いた。
最初に再生したのは、松田聖子のアルバム『Seiko Diamond −Karuho Kureda Works−』から「小麦色のマーメイド」だ。
ボーカルの表情が驚くほどきめ細かく浮かび上がる。声の繊細なゆらぎや息づかい、フレーズの語尾に込められたニュアンスまでが匂い立つ。歌唱の立体感が明快だ。音像に力強い芯がありながらも硬さはなく、鮮明さと艶やかさをあわせ持つエネルギー感が、リスニングを始めた瞬間に満ちてくる。

バンドによる楽器の音色も鮮やかだ。リズムセクションやシンセサイザー、ギターの定位が整うことで、音場が立体的に描かれる。奥行き方向の広がりにも限界が見えない。コーラスやストリングスのぶ厚い和音が、広々とした空間に温かく満ちる。和音がごちゃっと溶け合うことはない。松田聖子のボーカルが限りなく透明だ。80年代の邦楽ポップスならではの華やかさが、現代的なビビッドなサウンドでよみがえる感覚がとても楽しい。
筆者がふだんよく聴くボーカル系の楽曲も、WF-1000XM6でいくつも聴き返した。本機がとりわけ「歌」を生き生きと描き出すイヤホンであることがよくわかった。録音された音源であることを一瞬忘れるほど、本機のリスナーは純粋にボーカリストの存在感に向き合えるだろう。
続いて角野隼斗のアルバム『Chopin Orbit』から「ポロネーズ第7番 変イ長調 Op.61 幻想」を聴いた。演奏に込められた強弱や濃淡、明暗のコントラストが極めてダイナミックに、かつ精緻に描き分けられる。ピアノの一音一音は艶やかに立ち上がり、粒立ちの良さとともに生命感をともなって躍動する。音の分離も明快だ。フレーズの輪郭を力強く描き、濃厚な余韻を漂わせる。
鍵盤に触れる指先の繊細なタッチや、打鍵のニュアンスが視覚的なイメージを伴って伝わってくる。WF-1000XM5と聴き比べると、WF-1000XM6は低音域の重心が一段と低くなり、演奏全体の安定感が増していることがよくわかる。
音像の定位と奥行きの表現はやはり磨きがかかった印象を受ける。立体的な空間描写力もまた、一皮も二皮もむけた。比較的静かな環境でも、本機のANC機能はさらに効果的だ。上質な静寂の力を得て、ユーザーの感覚が研ぎ澄まされる。
「もはや『究極の進化』の領域に到達している
WF-1000XM6の音質とANCの効果はもはや「究極の進化」の領域に到達している。
これまでのWF-1000XM4やWF-1000XM5を体験した時点で、筆者は大いに満足していたし、今でも先駆者の実力は十分に高いと思っている。そのような意味で、WF-1000XM6は従来の1000Xシリーズよりも玄人ウケしそうなワイヤレスイヤホンではあるが、同時に音楽制作に携わる創作者の意図に、最も肉薄したモデルであることも間違いない。
できる限り多くの音楽ファンに体験してもらいたいと思う。
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(提供:ソニーマーケティング)
