HOME > レビュー > 【ミニレビュー】アナログ再生に劇的に効く!トップウイングの除電シェルリング「Static Eraser “Direct”」

<連載>オーディオアクセサリーひとくちレビュー

【ミニレビュー】アナログ再生に劇的に効く!トップウイングの除電シェルリング「Static Eraser “Direct”」

公開日 2025/10/06 06:35 園田洋世
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。10月はアナログ関連アイテム4本立てでお送りする。ネットワーク関連機器でも話題沸騰中だが、実はアナログアイテムも見逃せないトップウイングの “除電シェルリング” をテスト!

TOPWING 除電シェルリング「Static Eraser “Direct”」(13,200円/税込)※長さ違いの2種類が入っており、システムに合わせてカットして使用する

ピアノから雑味が消え色彩感が豊かに

トップウイングの除電機能付きシェルリング「Static Eraser」に、あえて振動吸収効果を持たせない “Direct” モデルが加わった。振動吸収効果を備える “Modern” モデルと同様に、ヘッドシェルの根元に装着することでレコード再生中に発生する静電気を数1000Vからなんと100V以下にまで低減するが、“Direct” は素材の組成自体から再設計して、録音に込められた音そのものをストレートに引き出すチューニングが施されている。

Gradoのカートリッジに取り付けて試聴

針を落とした瞬間から、劇的に効く!

やはり内周に進むほどに効果を実感するが、ズービン・メータ&イスラエル・フィルのフーベルマン週間音楽祭30周年記念コンサートは、各音像のエネルギー感だけでなく音場の空気感まで高まって演奏に活気が出る。聴いていて明らかに楽しいのだ。ソロヴァイオリンもヴィオラも実に瑞々しい。しかも弦群のブレンドは損なわずに分解能はアップしているのだから大したものである。

S/Nも大きく向上している。エフゲニー・キーシン『ザルツブルク・リサイタル』はホールに満ちる緊張感がひしひしと伝わってくる。ピアノから雑味が消えた。打鍵の細やかなコントロールによる音色の色彩感が非常に豊かだ。

これは聴くと必要性を痛感するアクセサリーである。

 

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE