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<連載>オーディオアクセサリーひとくちレビュー

【ミニレビュー】ティグロンのロングセラーラック「Magnesia TMR-1」。マグネシウムの制振効果を活用

公開日 2025/09/01 06:30 園田洋世
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今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。今月はパワーアンプ用の1段ラック4本立てでお送りする。トップバッターはティグロンのロングセラー「Magnesia」シリーズの「TMR-1」をテスト!

ティグロン パワーアンプボード(1段ラック)「Magnesia TMR-1」(69,300円/税込)

静かな音場と、ウォームな温度感

ティグロン「Magnesia TMR」シリーズは棚板に気密性・強度・耐水性に優れた高級木材「ロシアンバーチ」を採用。さらに支柱・脚部に世界初の複雑形状(2重円筒形)マグネシウム材を採用するだけでなく、内部に超微粒砂を充填することで高い振動吸収性能を獲得したオーディオラックだ。

アキュフェーズのパワーアンプ「P-7500」をまず床に直置きして聴いてから、1段仕様の「Magnesia TMR-1」に載せ換えて聴いてみる。

アキュフェーズのパワーアンプ「P-7500」を載せて試聴

ハイ・ファイ・セット「卒業写真」は静かな音場に温かく柔らかなヴォーカルが立体感豊かに浮かび上がる。ベースはやや太めかつ緩めながら、他の伴奏楽器との分離は良い。

ネナド・ヴァシリッチ『Bass Room』でもやはり音場がとても静かだ。指弾き・弓弾きともに立てるべきエッジを強く立てて聴き応えがあるが、基本的にマイルドな質感表現が聴き手に無用な緊張感を覚えさせないのが好ましい。

タン・ドゥン『交響曲1997「天、地、人」』は鐘の音色が澄む。太鼓群の解像度が高まり、児童合唱やかけ声の音色が濃い。

非常に静かな音場と、ウォームな温度感・マイルドな質感、そして濃いめの音色が特徴的なラックである。

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