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PR評論家・野村ケンジがレビュー

要注目の“日本人向け”高コスパながら聴きイヤホン登場! Baseus「Eli 15i Fit」の音質に迫る

公開日 2025/04/29 06:30 野村ケンジ
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Baseus「Eli 15i Fit」 9,480円(税込)

Baseus(ベースアス)から、間もなくオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン「Eli 15i Fit」が、4月25日(金)に発売された。耳を塞がないタイプの完全ワイヤレスイヤホンといえば、老舗から新興ブランドまで次々と新製品がリリースされている、いままさに活況の真っ只中にあるカテゴリーなのは皆さんもご承知のことだろう。

そんなライバルの多いジャンルに、Baseusは敢えて渾身の作、といえるモデルを投入するという。1万円を切る価格でありながら、高音質コーデックLDACに対応することでハイレゾ認証を取得。装着性やバッテリー持続時間など、機能面でも“ながら聴き”イヤホンに欲しい要素を高水準で搭載しているという。

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耳かけタイプの“ながら聴き”イヤホン
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カラーはコズミックブラック/ステラホワイトの2色

クオリティとコストパフォーマンスの両面に秀でているとメーカーがアピールする意欲作Eli 15i Fitの実力を詳しくレビューさせてもらおう。

「大いに期待できるメーカー」Baseus自社工場に迫る

まず先に、そもそもBaseusとはどんなメーカーでありブランドなのかを紹介しておこう。

Baseusは、中国・深センに本社を置く2011年創業のメーカー。モバイルバッテリーやUSBケーブルなどスマートフォン関連アクセサリーで本国有数のシェアを誇るが、自動車関連機器やオーディオ機器など、製品数4000以上(!)ともいわれている幅広いラインナップを持ち合わせている。

また、数カ所の自社工場をもち、販売まで自社で行なうことで製品クオリティと価格のリーズナブルさを両立、大いに注目を集めるブランドとなっている。

Baseusの自社工場。開発、生産、販売まで自社で行なっている

実際、筆者は昨年秋に中国へ行き、深センの本社でプレゼンテーションを受けつつ創業したばかりという新工場を見学させてもらったが、各製品ジャンルの担当スタッフによる開発に対する意気込みや、巨大な工場で様々な製品を理想的な形で製造すべく工作機械と人手を効率よく配置するモノづくり(コストはもちろんクオリティに関しても徹底した配慮がなされていた)に大いに感心されられた。

質のよい、それでいてハイコストパフォーマンスの製品が生み出す体制を持ち合わせている、大いに期待できるメーカーであることを実感させられたのは確かだ。

工場内には無響室も設置されており、音の聞こえの調査や音質チューニングも行う

また、他ブランドや海外スタッフとの連携によって様々な製品を作り出そう、という意気込みも興味深い。

先日、アメリカの老舗オーディオブランド・ボーズとの協業が発表され、先々、ボーズがサウンドコーディネイトを手がける製品が登場する予定ともなっている(とはいえあくまで協業であってこれまで他社へのOEMやODM供給は行っていないという話もあるなど独自性を貫くメーカーでもある)。

日本人向けのサウンド設計“Japan Tuned”

実は、Eli 15i Fitもそんな協業の様子が垣間見られる製品でもある。アピールポイントのひとつとして“Japan Tuned”という言葉がプッシュされているのだ。

パッケージを見ると「日本語を母国語とする人々の聴覚特性を知り尽くした音響エキスパートたちが、時間を掛けて丁寧にチューニング」とあるが、平たくいえば日本人の音響エキスパート数人が、日本人が幅広いジャンルの音楽を心地よく聞くことができるサウンドチューニングを作り上げた、ということなのだろう。

パッケージに「Japan Tuned」の刻印。日本語話者の聴覚特性に最適化されたチューニングを採用する

中国で開発されたそのままではなく、日本人向けに最適化&ローカライズされた製品、というのは嬉しいかぎり。某大手通販サイトではいまだ技適を取得していないものが売られている(違法となるので日本国内では使用禁止)状況のなか、法的や機能的なローカライズだけでなく、日本人ユーザー向けの製品を開発してくれているのはありがたい。

“ながら聴き”に欲しい機能が満載

日本人向け、ということ以外にもEli 15i Fitには様々な魅力を持ち合わせている。

まず、機能面ではバッテリー持続時間の長さが秀逸だ。世界有数の充電機器メーカーであるという独自の電力制御技術を活用して、イヤホン単体で最大12時間の連続再生を実現。さらに、充電ケースからの充電を含める合計60時間の再生が可能となっている。イヤホン本体の重量が片側で9.7gほどの軽量さからは想像できないタフネスさだ。

また、充電ケースが小型なことも嬉しい。+4回分のフル充電が行えるバッテリーを搭載しつつ、上位モデルに対してケースがいちだんと小型化して携帯しやすい大きさへと生まれ変わっている。男性はポケット、女性はカバンに邪魔にならず収まってくれる。

充電ケースは手のひらサイズ。ポケットやカバンに入れての持ち運びに便利

左右イヤホンのフック部分が重なるよう収納する設計で、コンパクト化を実現

また、IPX4の防滴性能をもち、突然の雨やスポーツ時の汗にも対応可能。オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンだけに、屋外で活動的に利用できるのは嬉しいかぎりだ。

なお、Bluetoothはver.5.4に対応。実際、音切れはほとんど発生せず。コーデックはSBC、AACに加えて、LDACにも対応。ハイレゾの良質なサウンドを楽しむことができる。

独自デザインで装着性を追求

装着性についても、様々な工夫が見られる。まず、イヤーフックは形状記憶合金を採用しすることで確かな装着感を確保。同時に、フックの後ろ側にバッテリーを配置し、フック前後のバランスを最適化することで外れにくさにも配慮している。

さらに、イヤホン部分や充電端子周りにシリコン製クッションを配置することで、柔らかく快適な装着感も実現している。

フックの後ろ側にバッテリーを配置することで、前後の重さのバランスを最適化

 

肌に当たる充電端子には、シリコン製クッションを装備。柔らかな装着感になるよう配慮されている


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