PRMOMENTUM最新モデルの魅力とは?
ゼンハイザーでしか味わえない魅力がある。旗艦ワイヤレス機「MOMENTUM 4 Wireless / True Wireless 4」徹底レビュー!
ACCENTUM Wirelessのほか、ゼンハイザーがこれまでに発売してきたワイヤレスヘッドホンを体験したうえで、あらためて聴くとMOMENTUM True Wireless 4のサウンドが驚くほどリアリティに富んでいることがわかるだろう。
この卓越したクオリティを実現するために、ゼンハイザーは自社開発による42mm口径ドライバーの素材をブラッシュアップしたり、大小様々な高音質化への取り組みを行っている。Bluetoothオーディオのチップと、DA変換とアクティブノイズキャンセリング(ANC)処理を担うチップを個別に搭載したこともその中のひとつだ。
ヘッドホンの装着状態や使用環境のノイズを解析して消音効果を自動で最適化するアダプティブANCをMOMENTUMシリーズのヘッドホンとして初めて搭載したことも、本機のプレミアムな使用感を高めることに奏功している。
MOMENTUM 4 Wirelessレビュー:ゼンハイザーらしい自然な声のチューニング
MOMENTUM 4 WirelessをiPhone 16 Proにペアリングして、Apple Musicで配信されているSilk Sonicの楽曲『Leave the Door Open』を聴いた。
きらびやかなボーカルとコーラスのハーモニーが冴え渡る。クリアで甘ったるさを感じない、自然な声のチューニングがゼンハイザーらしい。楽器の演奏も彩りと表情が豊かだ。ベースやドラムスのリズムはタイトでスムーズ。生演奏の躍動感が心地よく耳を刺激してくれる。
ANCの消音効果も高い。騒がしいカフェで試聴してみると、隣で熱っぽく話し込む人たちの声をヘッドホンが完全にシャットアウトする。
そのまま土岐麻子の楽曲『Lonely Ghost』を再生すると、しっとりとしたボーカルの質感が克明に蘇ってきた。ボーカリストの距離が間近に感じられる。
MOMENTUMシリーズは初代の有線ヘッドホンからイヤーパッドの外皮と内包するクッションの素材にもこだわってきた。MOMENTUM 4 Wirelessのイヤーパッドは柔らかな合皮と深く沈み込むクッションが側圧を軽減。長く使い込むほど、その形が耳もとに馴染んでくる。ヘッドバンドも頭部にぴたりと添うスリムなデザインとしたことで、約293gの質量が巧みに分散される。
一度のフル充電から約60時間の連続使用に対応するバッテリーライフを実現したことも本機の魅力だ。2〜3日に1度充電しておけば、長時間のコンテンツ再生とハンズフリー通話のために繰り替えし使ってもバッテリー切れに遭遇することがほとんどない。正確なバッテリー残量はモバイルアプリ「Smart Control」からチェックできる。
飽きのこないブラックとホワイトのほかに、エッジの効いたグラファイトがレギュラーカラーバリエーション。ECサイト限定のデニムとカッパーを加えた5色展開から選べる。
MOMENTUM True Wireless 4レビュー:長時間リスニングも疲れない、自然なサウンドとフィット感
最近、筆者は特に飛行機で旅をする際にはMOMENTUM True Wireless 4を愛用している。MOMENTUM 4 Wirelessに引けを取らず、また他社のANC機能を搭載するヘッドホンの一部には本機が勝るほどの高い消音効果を搭載する。長時間リスニングも疲れない、自然なサウンドとフィット感もまた頼りがいがある。
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