HOME > レビュー > 音で満たされる劇場体験を自宅で!JBLサウンドバー「BAR 1000」なら“最高峰シネマ”が再現できる

PRすべてのサウンドバーを過去にする独自システム

音で満たされる劇場体験を自宅で!JBLサウンドバー「BAR 1000」なら“最高峰シネマ”が再現できる

公開日 2022/12/03 07:00 折原一也
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

サウンドバーの域を超えた7.1.4chの完全ワイヤレスサラウンドシステムという異次元



BAR 1000の試聴は、編集部の試聴室で実施した。このBAR 1000には、他製品にはないユニークな特徴がある。

「BAR 1000」(JBL直販価格:税込143,000円)

それが、サウンドバーとしてかなりハイスペックな7.1.4chを、バーチャルサラウンドではなくリアルスピーカーで実現した点。そんなに多くのスピーカーを、サイズの限られるサウンドバーに一体どうやって詰め込めたのかと疑問を持つ人もいるかもしれない。だが、これが本当に正しいチャンネル数表記なのだ。

本モデルのチャンネル数を支える技術が2つある。一つはビームフォーミングスピーカーの搭載。これは以前に筆者がレビューしたBar 5.0 MultiBeamでも採用例のある技術で、壁反射を使うことでリスニングポジションに音を届けるというもの。

同社独自のビームフォーミング技術「Multi Beam」を採用

そしてもう一つが、BAR 1000の特筆すべきギミックである脱着式ワイヤレスサラウンドスピーカーだ。サラウンド用スピーカーを、普段はバースピーカー本体に合体した状態で充電しておき、サラウンド視聴したい時のみ取り外す。本体から取り外したスピーカーを、視聴位置後方の左右に置くことでチャンネル数を増やせるというシステムだ。なお、ワイヤレス部は低遅延の2.4GHzワイヤレス伝送で、内蔵バッテリー容量は約3,200mAh。約10時間の連続使用にも対応する。

“脱着式ワイヤレスサラウンドスピーカー”。通常は本体の両端にドッキングされる

さらに、本モデルではこれらの技術を正確に扱うためにキャリブレーション技術も搭載している。測定は外部マイクをリスニングポジションに設置して行うことが多いものだが、BAR 1000では本体内蔵マイクのみで利用できるので、実行も簡単だ。

サウンドバー本体のディスプレイで現在のステータスを確認可能だ

付属のリモコンはサウンドバーだけでなく、サブウーファーの操作も可能となっている

これらの技術によって実現されるチャンネル数も含めて、搭載されているスピーカーユニット数を数えてみよう。

まず、本体といえるバースピーカーには46×90mmウーファーを5基と、70mm径トゥイーター3基、そして70mm径天井反射用フルレンジドライバー2基を搭載。これによってフロント2chとセンター1ch、サラウンド2ch、フロントハイト2chをカバー。これらを合計出力440Wのアンプで駆動させる。

そこに合体/分離するワイヤレススピーカー2基には、それぞれ20mm径トゥイーターと70mm径天井反射用フルレンジドライバーを搭載。これらがサラウンドバック2chとリアハイト2chをカバーする。サラウンドスピーカーの出力は片方あたり70Wの計140Wだ。そしてワイヤレスで独立したサブウーファーは250mm径ウーファー搭載で300Wの出力を擁する。

300W出力のワイヤレスサブウーファーもセットの一部としてパッケージされる

リアル7.1.4chスピーカーを搭載し、さらにビームフォーミング技術と脱着式ワイヤレスサラウンドシステムを併用。これらの構成を改めて確認すると「サウンドバーでここまでやるのか」と言わざるを得ない。

そのほかの基本仕様も見ておこう。音声フォーマットはドルビーアトモス、DTS:Xをサポート。ロスレス再生が可能なほか、地デジや4K放送のAAC音声にも対応する。HDMI入力はサウンドバー最大級の3系統で、HDMI ARC対応の出力端子を1系統搭載。HDCPバージョンは2.3でドルビービジョンのパススルーも対応している。

Wi-Fi部は、サウンドバーとしては珍しいWi-Fi6対応で、有線LANポートも装備。音楽再生周りはAirPlay2、Alexa MRM(Multi-Room Music)、Chromecast built-in、Spotify Connectと主要形式を網羅。なお、Bluetoothのバージョンは5.0だ。

本体背面部の外部接続ポート

次ページいよいよ試聴。空間表現の凄さに「ぶったまげた」

前へ 1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック: