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PRAVファンにも推奨したい開放型の最高峰

“高音質すぎるゲーミングヘッドホン”と呼ぶしかない。EPOS「H6PRO Open」でゲームも映画も極上体験

2022/09/02 折原一也
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2018年にEPOSが発売した「GSP 600」は、 “高音質ゲーミングヘッドセット” というカテゴリーを確立するほどのインパクトで、ゲーマーのみならず、オーディオ愛好家までも魅了した。

その原点にして最高峰のGSP 600を置き換える存在として、新たに登場したのが「H6PRO Closed」(レビュー記事)。そして、今回レビューするのがその開放型バージョン「H6PRO Open」だ。

「H6PRO Open Sebring Black」¥23,800(税込・公式ストア価格)

ゲーミングヘッドセットのスタンダードが密閉型であるのは間違いないが、一方で開放型ならではの良さもある。たとえばサウンド面では、一般的に開放型は付帯音のない高純度で、音ヌケが良く広い空間表現が持ち味。そこで開放型の頂点として、H6PRO Openが登場したわけだ。


ゆったり快適な装着感。周囲の音も自然に聞ける開放感



現在、EPOSからは多数のゲーミングヘッドセットが登場している。GSP 600の色違いとなる「GSP 601/602」、エントリー向けの「GSP 300/301/302」「H3シリーズ」やミドルクラスの「GAME ZERO」、さらに開放型の「GSP 500」「GAME ONE」。この他にも、ワイヤレス接続対応モデルなど選択肢が豊富に揃ってきた。そのなかで、H6PRO Openは、EPOSのゲーミングヘッドセットの最上位として、装着感、デザイン、機能性まで上質を極めている。

耳をすっぽりと覆う大型のイヤーパッドは、肌に触れる部分がレザー系ではなくファブリック系で、実際に装着してみると柔らかく密着する。H6PRO Openの質量は309gとやや軽めで、密閉型であるH6PRO Closedの322gよりも、さらに軽量化が行われている。

イヤーカップとヘッドバンドが独自のヒンジで接続されていて、頭の形状にフィットする。側圧がソフトで日本人の頭部でもキツくないところも、ゆったりしていて快適だ。

左が開放型のH6PRO Open、右が密閉型のH6PRO Closed

イヤーパッドはファブリック系

左右イヤーカップの上半分には、大胆に音抜き用のパンチ穴が空いている。イヤーパッドで多少の遮音がされつつも、周囲の音も聞こえる。そのおかげもあって、装着していても、どこか開放感があるところが本機最大のメリットだ。

現実的な利用シーンでは、 “周囲の音が聞こえる”(もちろん、同時に音漏れもする)ため、ゲームに没入していても周囲の環境音や、来客や家族の呼びかけなどに気づきやすいメリットがある。

パンチ穴の部分が音抜き穴になっている

デザイン面を語ると、H6PRO Openはゲーミングの文脈ではやや控え目と呼ぶべきだろう。カラーはブラック(Sebring Black)、ホワイト(Ghost White)、グリーン(Racing Green)の3色展開で、無骨で男らしいデザインながら、上質さを感じるつや消し仕上げ。いずれも装着していて目立つことはないというのが、EPOS流だ。

右ハウジングにボリュームのダイヤルが設けられていて、直感的な操作が行える。ブームマイクを跳ね上げることでミュートも可能だ。このブームマイクはマグネット式で簡単に取り外せる構造となっていて、ボイスチャットを必要としないRPGなどのプレイ、ゲーム配信をしていて実況用マイクを別途用意する場合には、ヘッドホン部のみでも利用できる。

接続はスタンダードなアナログ接続タイプなので汎用性が高い。着脱式となっていて、音声信号とマイク信号が独立したPC向けの3.5mm3極ケーブル、コンシューマー機向けの3.5mm4極ケーブルを選んで使える。

ブームマイクはマグネット式で簡単に取り外せる構造

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