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起きた瞬間「いつもと違う」

「ヤクルト1000」レビュー。睡眠の質向上・ストレス緩和の効果を確かめる

2022/08/21 風間雄介
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睡眠の質向上、ストレス緩和の効果は?



さて、肝心の睡眠の質、およびストレス緩和について、その効果を報告したい。

まず睡眠の質についてだ。ヤクルト1000を夜に飲んで就寝し、翌朝起きた瞬間、「いつもと違う」とはっきり感じた。ふだんはあまり得られない“よく眠れた感”が半端ないのだ。

公式情報には「続けて飲むことで効果を発揮する」との説明書きがあったので、一回飲んだだけで効果が出るとは考えづらい。また前述したように、前日の夕食後に飲んだので、大量のシロタ株が腸まで届いたかどうかも怪しいところだ。

それでも、近年あまり記憶にないほど寝覚めが良かったのは確かだ。

ふだん、起きた直後はしばらくボーッとしていることが多いのだが、ヤクルト1000を飲んで寝た翌朝は、いつもはまだぼんやりしている頭が、いきなり覚醒したように感じられた。少し強引にそのときの感覚を数値化すると、ふだんの主観的睡眠スコアが75点程度だとして、ヤクルト1000を飲んで寝ると、88点くらいになった感覚だ。

ただし、その後数日間飲み続けてみたが、2日目以降は、初日ほどよく眠れた感覚が得られなかった。かといって眠りが浅かったとも感じない。良い意味で、深く眠れることが当たり前になったのかもしれない。

一時話題になった「悪夢を見やすくなる」という点についてだが、少なくとも私は、悪夢を見ていない。とはいえ、もともと悪い夢をほとんど見ない性質なので、あまり参考にならないかもしれない。

変化がなかったわけではない。私はディテールまで細かく描写された夢を見ることが多いのだが、ヤクルト1000を飲み始めてから、その傾向がますます強まった気がする。なにしろ、夢の中で考えた思考の筋道まで、はっきり覚えているほどなのだ。悪夢を見やすくなったという方は、夢のディテールがより克明になり、結果として恐怖がよりリアルに感じられたのかもしれない。

では、もう一つの機能である「ストレス緩和」の効果についてはどうだろう。

これについては、正直にいってよくわからないというほかない。何しろストレスの原因が絶え間なくやってくるので、「ストレスが減ったなー」という感覚は一切ない。この原稿を書きながらも、メールやSlackから、好ましからざる情報が次々に入ってきて、辟易しているところだ。

ヤクルトが行ったストレス体感調査の結果

ただ一つ確かなのは、間断ないストレスにさらされつつも、こういう本業とはまったく関係ない記事を、休日を使って書く気力が湧いてきているということ。疲れてぐったり、何もやる気が出ない、という状態ではない。この原稿を書くことに意味があるかどうかはともかくとして。

なお効果については個人差があると思われ、上記はあくまで主観的な感想であることをお断りしておきたい。

次ページコストも勘案すると、どう飲むのが正解なのか?

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