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PR評論家・折原一也が魅力に迫る

ヤマハの最上位完全ワイヤレス「TW-E7B」登場! 担当者が語る開発秘話&音質レビュー

公開日 2022/06/30 06:30 折原一也(インタビュー構成:ファイルウェブ編集部)
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折原:素材や表面の仕上げなどといった部分についても、デザイナーさんのこだわりが入っているように思います。表面に施された「飛沫(しぶき)塗装」、これも結構細かいんですよね。

北澤:イヤホンというとても小さなプロダクトでも、飛沫(しぶき)塗装による粒の“表情”が加わることで、視覚的な豊かさがグッと増すため採用されました。素材の部分に関していいますと、大円部分は樹脂、小円の部分にはアルミニウムを使っています。大小の円を組み合わせた視覚的なリズム感だけでなく、異素材の組み合わせによる触感的なリズム感も意識してデザインしているんです。

このように各要素の構成のリズムを意識したデザインを、「エレメント(要素)」と「リズム」を組み合わせた「エレメンタリズム」という造語で表現しています。また、これは見た目に限らず、機能性にも関わっています。

複数の素材を組み合わせることで、単調ではなく「リズム感」を生むことを意識したという

折原:そう、円の組み合わせも格好いいんですよね。カラーバリエーションも大円と小円の色をそろえてある。「エレメンタリズム」というのは、TW-E7Bだけではなく、ヤマハさんの他の製品も含めた共通コンセプトなんですか?

北澤:エレメンタリズムに関しては、楽器のデザインにあった概念ですね。楽器デザイナーならではの考え方と言えるかもしれません。

デザインも「こだわりのある人」のために



北澤:他にもデザインに関しては、大円の部分は角が取れている、つまりエッジがないのに対して、小円はきっちりとエッジを立ててあります。これはエッジをあえて感じやすくすることで、直感的な操作ができるように工夫されているんですね。

折原:そうか、指で持ったとき引っかかりになっているんだ。おっしゃる通り、耳に装着するときやボタンを操作するとき、無意識のうちにここの引っかかりを触れることになりますね。手探りでもイヤホンの角度がすぐ分かる。

北澤:そうなんですよ。エッジを立たせているというのは、その操作の意味で非常に重要なポイントになっているんです。機能面でもデザインにこだわりが込められているという事例です。

イヤホンを装着するときやボタンを操作する際、角の立った小円に触れることでイヤホンの向きが直感的に分かる仕掛けだ

折原:なるほど。そのほかでは高級モデルで4色(ブラック/ホワイト/ダークブルー/ベージュ)というカラーバリエーションの豊富さも特徴的だと思います。

ブラック/ホワイトに留まらない4色ものカラーバリエーションを揃える

北澤:まず「ブラック」と「ホワイト」は定番色ということでの採用です。ホワイトのほうは、加工がない真っさらな白だと身につけた時に馴染まないと考え、白のベース色の上にわずかにグレーの飛沫(しぶき)塗装を施しています。

折原:ホワイトは、艶消しの白と小円部分のシルバーが組み合わさっているところも格好良く見えますね。

北澤:「ダークブルー」に関しては、音楽と親和性のある落ち着いた場所、例えばカフェなどをイメージして、カラーバリエーションの中でもビターなアクセントとなるよう採用しました。カフェなどでコーヒーを飲みつつ、クラシックやジャズを聞くといった雰囲気にも非常にマッチするカラーリングです。

そして「ベージュ」ですけれども、ナチュラル志向で、イヤホンを着る、身につけるものという視点から考えた時に、暖かみがある雰囲気を出す色として採用しました。

音質だけでなくカラーのラインナップまで、様々に検討されたこだわりが込められていた

折原:このカラー展開からも力の入れ方が違う印象を受けますね。

北澤:最初に申し上げた通り、TW-E7Bは「音、品質にこだわりを持ち、音楽コンテンツに没入したい方」に向けたイヤホンです。音質にこだわる方はもちろんですけれども、身につけるものにこだわりのある方にもおすすめできるようにと考えています。洋服と同じように、イヤホンもその時と場合によって色が選べるというのも大事な要素になるのではないか、というのも柏瀬がこだわったポイントの1つです。

生活の中に当たり前にイヤホンがあって音がある、そういった方に非常にこのTW-E7Bご愛用を頂けるのではないかと、強く思います。

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