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音もANCも“王者の貫禄”。ゼンハイザー「MOMENTUM True Wireless 3」レビュー

公開日 2022/05/20 06:30 山本 敦
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■「ANC」、そして「Bluetoothコーデック」もパワーアップ



ふたつめに注目したいポイントが、パワーアップしたアクティブノイズキャンセリング(ANC)だ。MOMENTUM True Wireless 2から搭載されたフィードフォワード方式のシングルANC機能が、第3世代機ではフィードバック/フィードフォワードの両方式を組み合わせるハイブリッドANCになった。

ANCの方式が、イヤホンの外側+内側のマイクを組み合わせるハイブリッド式に。制御チップやソフトウェアも改良された

また、最初のポイントで触れた、DAC/ANC/外音取り込み専用の独立チップがここでも効果を発揮する。ANCのアルゴリズム制御に余裕が生まれたことでベースの消音性能が向上。さらにリスニング環境周囲の騒音レベルに合わせて、ANCの効果をデジタル演算処理により自動調整する新機能「アダプティブノイズキャンセレーション」の搭載を可能にした。

専用アプリの「Smart Control」を開くと、メニューの中にアダプティブノイズキャンセレーションの設定項目がある。基本的にはオン/オフの切り替えのみで、ユーザーが効果のレベルをマニュアルで調節したり、複数の段階から選ぶことはできないが、周囲のノイズ量が急激に変化した場合でも音楽の聴こえ方に不自然な影響は現れない。

ANCのオプションとしては、屋外で使う時に便利な「風切り音の防止」が用意されている。もちろん、外音取り込み機能「トランスペアレントモード」も搭載。音楽再生中の外音取り込みの動作は「With Music」と「Pause Music」の2種類が選べる。外音を取り込む量をアプリからマニュアルで任意に調整できるようになった。

アプリ「Smart Control」の画面。ANCに関しては、オン/オフと風切り音防止を選択できる

そして3つめに注目すべきポイントは、最大96kHz/24bitのaptX Adaptiveコーデックをサポートしたことだ。対応するスマートフォンなどの再生機器と組み合わせればハイレゾワイヤレス再生が楽しめる。特に、クアルコムの“Snapdragon Soundテクノロジー”に準拠するスマートフォンにペアリングすれば、96kHz/24bit品質のワイヤレス再生が安定する。

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