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PRフラグシップ完全ワイヤレス第3世代機

音もANCも“王者の貫禄”。ゼンハイザー「MOMENTUM True Wireless 3」レビュー

公開日 2022/05/20 06:30 山本 敦
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ゼンハイザーは、2018年にブランド初の完全ワイヤレスイヤホンとして「MOMENTUM True Wireless」を発売して以来、本シリーズを完全ワイヤレスイヤホンのフラグシップとして位置付けている。

その第3世代モデルとして今年5月に登場する「MOMENTUM True Wireless 3」では、さらに音質と性能に磨きをかけ、新しい機能も追加した。価格が3万円台後半という、完全ワイヤレスイヤホンの中では高級機に分類される本機だからこそ味わえる洗練された体験がある。早速その詳細を伝えよう。


■第3世代の注目ポイント、まずひとつは“音響設計”



2020年4月に国内発売された前モデル「MOMENTUM True Wireless 2」以来、約2年ぶりのアップデートを迎えたMOMENTUM True Wireless 3。大きく変わった3つのポイントに注目したい。

「MOMENTUM True Wireless 3」:市場想定価格 税込39,930円前後(ブラック:5/20、ホワイト:夏以降発売)

ひとつめは、一段とブラッシュアップされた音響設計。心臓部となるドライバーは、ゼンハイザーが自社で開発・生産する7mm口径ダイナミック型の「TrueResponseトランスデューサー」だ。

このドライバーは、有線イヤホンのハイエンドモデル「IE 600」や、完全ワイヤレスイヤホンのスタンダードモデル「CX Plus True Wireless」など他の製品にも使われている。詳細なアプローチについては内容を明かしていないが、ゼンハイザーではモデルごとに特性の最適化を行っている。設計から生産までを社内で一貫して行う体制によって築いてきたノウハウが、同じドライバーからイヤホンごとに異なる豊かな個性を引き出しているのだ。

MOMENTUM True Wireless 3では、ドライバーが備えている良質な素性を解き放つため、IE 600と同じ「アコースティックバックボリューム機構」を搭載した。ドライバーの背圧をコントロールしながら、ハウジングの中に生まれる空気の流れを最適化する独自の音響室が、低音域と中音域の分離をより鮮明にする。また全体的な歪みやノイズ感を抑え、なめらかで自然な音に整える効果もあるという。

ゼンハイザーのエンジニアはMOMENTUM True Wireless 3の音づくりについて、特に3kHz帯の中音域を豊かに仕上げるサウンドチューニングに注力したそうだ。

加えて、ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンとしては初めて、BluetoothオーディオのSoCとは別に独立したICチップを内蔵し、DAC/ANC/外音取り込みの制御を受け持たせた。音楽信号を専門のチップが効率的に処理するようになったことは、音楽の表現力の向上、ノイズの低減といった形で音質向上に結びついている。

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