必要十分な性能でリーズナブル。BenQの最新デザイナーモニター「PD2705U」レビュー

■ノートPCとの接続は、給電も含めケーブル1本とシンプル！

入出力インターフェイスも必要十分。背面にはUSB Type-Cポート1基に加え、HDMI 2.0とDisplay Port 1.4ポートを各1基、USB 3.2 Gen 1ポートを、A端子／ダウンストリーム用とB端子／アップストリーム用に各2基用意。側面にはデータ転送専用のUSB Type-Cポート1基とUSB 3.2 Gen 1ポート／A端子を1基備える充実ぶりだ。

そして、強調しておきたいのが、「PD2705U」は「USB Type-Cディスプレイ」であること。現在販売されているPCの多くは、USB 3.x／Type-Cおよび「DisplayPort Alt Mode」をサポートしており、デザイナー／クリエイターの多くが利用しているMacも2015年以降の製品で対応している。

「PD2705U」もAlt Mode対応だから、最近のMacであれば接続はシンプルそのもの。背面のType-CポートにAlt Mode対応のケーブルでつなぐだけ。2018年以降のT2チップを搭載したMacの場合、これで4K HDR対応の外部ディスプレイとして利用できてしまう。背面のType-Cポートは65W給電（20V／3.25A）にも対応しており、13インチ級であればMacBook Proの高速充電も可能だ。

使い始めるときには、液晶パネルにスタンドを取り付け電源ケーブルを用意して...という準備は必要だが、それ以外の面倒な作業は必要ない。もちろんHDMIケーブルやDisplayPortケーブルでも接続できるが、ノート型Macの場合変換アダプタやHDMIポート装備のUSBハブを用意しなければならないから、敢えて選択するメリットはないはず。ケーブル1本で映像/音声出力から給電までまかなえてしまうのが、「USB Type-Cディスプレイ」の大きなアドバンテージだ。