[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第263回】

低価格ノイキャン完全ワイヤレス、実際どうなの?音質や機能をガチチェック

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高橋 敦

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2021年09月23日
低価格NC完全ワイヤレスのトータルでの実力は?

完全ワイヤレスイヤホンの低価格化は予想を超える速度で進み、早くも、低価格だけでは大きな注目を集めることは難しい状況となった。現在注目の激戦区は「一万円を余裕で切る低価格なのにノイズキャンセリングまで搭載」だ。

しかし、ほんの少し前まで同じような価格で完全ワイヤレスというだけで「すげえ!」だった。とすると、「その価格のままノイキャンまで搭載って、それ本当にちゃんとしたノイキャン性能なの?」「コスト配分がノイキャンに偏って音質とかは微妙になってたりしないの?」そんな不安もあるのではないだろうか。

ということで「一万円を余裕で切る低価格なのにノイズキャンセリングまで搭載な完全ワイヤレスイヤホン」から、下記3製品をピックアップ。実際のところどうなの?をチェックしてみた。

◯「EarFun Air Pro 2」実売目安8,000円程度
◯「SoundPEATS T2」実売目安6,500円程度
◯「Coumi ANC-860」実売目安3,500円程度

EarFun Air Pro 2。今回ピックアップした中では比較的高価格なのでその実力には特に期待

SoundPEATS T2。今やエントリークラスの定番メーカーとなっているSoundPEATSからもノイキャン登場


Coumi ANC-860。通常価格は5000円ほどらしいが基本3300円くらいで売られている印象な超お手頃価格モデル

低価格とノイキャン性能の両立はできているのか?
ノイキャンにコストを投じた分だけ、音質や使い勝手が犠牲にされていないか?
どの製品も総じて優秀でこのジャンルこの価格帯全体がすごいのか?
はたまた、製品ごとの差は大きく玉石混交なのか?
その力、確かめさせてもらおう!

ノイキャンの他にも強力な共通点が多数!

製品をくまなく検証していくため、以下の3点に分けて順番にチェックしていく。
1)スペックや機能とそのほかポイントをチェック
2)ノイキャンとヒアスルーをチェック
3)音質をチェック

まずスペック等の注目ポイント。こちらは比較しやすいよう、全製品のそれをひとつの表にまとめて一気に確認!

表の内容は、公式の製品ウェブページや付属説明書に記載されている情報をベースに、FAQなどメーカーによる関連文章、実機での確認などでも内容を補強。例えばEarFun Air Pro 2は、製品ウェブページでは片耳使用についての記載を見つけられなかったが、説明書には記載があり、実機でも使用可能と確認できたので「◯」としてある。

またANC-860については「外音取り込みがある」との話もウェブ上では見かけるのだが、今回入手した実物およびその説明書では、外音取り込み機能の存在は確認できなかった。その部分や、メーカー公式の記載にばらつきがある部分は「諸説あります」としておいた。

<共通点>でのポイントは、
●外音取り込みヒアスルー&片耳使用
●コーデックはSBC/AAC
●IPX5以上の防水
あたりだろうか。

外音を取り込むヒアスルー機能は、昨今ほぼ必須とされつつある。また外音を取り込むために使用するマイクは、ノイキャン搭載モデルであれば同じマイクを流用できるので、ハードウェア的なコストはさほど増加させずに実装可能なはず。ならば搭載してくるのが当然といえよう。

片耳使用も、通話ニーズが強まっている最近のライフスタイルでは重要視されている。それに現在では「ノイキャン対応チップセットを採用したらヒアスルーにも片耳使用にもそれで対応できる」みたいな状況でもあり、ヒアスルー対応は難しいことではない。

コーデックはSBCとAAC。昨今SBCでも十分に良好な音質を得られるノウハウが蓄積されてきており、一般のユーザーに向けてはそれで十分という判断はあるかもしれない。加えてiPhoneユーザーへのアピールとしてAACの対応。そのふたつで想定ユーザー層の大部分をカバーできるだろう。

IPXは2 - 3相当で普通の雨程度は問題ないレベル、5ともなれば豪雨にも耐えるレベルであるから、防水性能は総じてかなり高い。ノイキャン用マイクという開口要素もありながらだ。過剰とも思えるが、それで価格が跳ね上がっているわけでもないので単純に嬉しい。

3モデルを写真で細かくチェック!

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