Macと相性抜群のデザイナーモニター、BenQ「PD2725U」レビュー

■正確な色再現に加え、Macユーザー注目の便利機能も満載！

PD2725Uの表示装置としての注目点は、独自の輝度ムラ補正技術と色精度にある。表示エリアを数百に分割し、色と輝度の両方を微調整するという作業を製造段階で行うことにより、高いユニフォーミティ（画面の均一性）を実現している。

またBenQが展開するAQCOLORシリーズの決まり事として、本機も出荷時に1台1台キャリブレーションを実施。さらにPANTONEカラー、CalMANという外部機関の認証も取得しているから、色精度の担保という点でも安心だ。

Macユーザに打って付けとした理由は、Thunderbolt 3とKVMスイッチのサポートだ。本機の場合、MacBookで人気のカラー、スペースグレイと並べたときの統一感もあるが、Type-Cケーブル1本で接続できる安易さ、電源周りのスマートさは大きい。

また、レンダリング処理など、複数のタスクを同時並行的に作業することが多い映像・CG方面では、1組のキーボード／マウスで2台のMacを切り替えて操作できるKVMスイッチはかなり重宝するはずだ。

複数のMacを同時に使うという点では、PIP（ピクチャー・イン・ピクチャー：2つめの入力を別ウインドウとして重ねて表示する機能）と、PBP（ピクチャー・バイ・ピクチャー：複数の入力を並べて表示する機能）のサポートも見逃せない。

画面を2分割し、左右で異なるカラーモードを表示できるデュアルビューも用意されており、sRGBで表示している映像をRec.709で表示するとどうなるか、といったシミュレーションもスムーズに行うことが可能だ。