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Appleとソニーの“立体音楽体験”を比較!「空間オーディオ」と「360 Reality Audio」はここが違う

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山本敦

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2021年06月10日
アップルの音楽サービス「Apple Music」で6月8日から、ドルビーアトモスによる空間オーディオのコンテンツ配信がスタートした。同じく今年の春に本格始動した、ソニー独自の立体音楽体験である「360 Reality Audio」との違いをまとめてみよう。

Apple Musicの空間オーディオと、ソニー独自の360 Reality Audioを比較

Apple Musicはドルビーアトモスベースの空間オーディオ体験

Apple Musicのドルビーアトモスによる空間オーディオと、ソニーの360 Reality Audio(以下:360RA)の効果と魅力は、ともにスマホとヘッドホン・イヤホン、またはスピーカーなどホームオーディオ環境で没入感豊かなサラウンド再生が楽しめるところにある。

Apple Musicの新サービスは名前のとおり、ドルビーラボラトリーズによるDolby Atmosの技術をベースにしている。サービス開始時は数千曲を超える対応作品が配信され、再生中にはApple Musicの画面に「Dolby Atmos」のロゴが表示される。

ドルビーアトモスによる空間オーディオに対応するハードウェア、およびApple Musicアプリの設定についてはiPhoneの設定項目や方法を紹介した記事が参考になる。なお、Android版「Apple Music」の方にもまもなく空間オーディオが登場するようだ。ブラウザ版のApple Musicはドルビーアトモスによる空間オーディオに対応していない。

iPhoneのミュージックアプリで空間オーディオコンテンツを再生すると「Dolby Atmos」のロゴが表示される

ソニー独自の360 Reality Audioとは

360RAの概要については今年4月、ソニー初のワイヤレススピーカーが発表された際に筆者がプロダクトレビューと一緒にまとめているので、そちらの記事も参照してほしい。ドルビーアトモスと比べた場合、360RAはユーザーの360度全天球周囲に広がる音場とリスニング感を再現できるところに特徴がある。

360RAは、独自の制作環境により非可逆の圧縮方式であるMPEG-H 3D Audio形式でエンコードされた楽曲を、同じく360RAのデコードを組み込んだハードウェア、またはアプリなどソフトウェアを使って再生する “対応環境” が必要だ。

Apple Musicのドルビーアトモスによる空間オーディオは、プラットフォームがApple Musicに限られるものの、再生できる機器にApple TV 4Kが名を連ねているところがポイント。Apple TV 4Kとドルビーアトモスに対応するサウンドバーやAVアンプ、スマートテレビをHDMIケーブルでつなげば “空間オーディオ再生” がホーム環境で楽しめる。

Apple TV 4Kがあれば様々なドルビーアトモス対応のホームオーディオ機器で空間オーディオ再生が楽しめる

Apple Musicのドルビーアトモスによる空間オーディオに対応する一体型ワイヤレススピーカーには、既に生産を完了したHomePodがある。360RAに対応する一体型ワイヤレススピーカーはソニーとアマゾンが商品化している。両陣営ともにバッテリーを内蔵するポータブルスピーカーには今のところまだ対応機種がない。

ソニーは春に360RA対応のワイヤレススピーカーRA5000とRA3000を発売した

新しい第5世代のiPad Proが内蔵するステレオスピーカーがかなりパワフルになった。Magic Keyboadを装着すれば設置もかなり安定する。ドルビーアトモスによる空間オーディオのポータブルスピーカー再生環境として、今のところは第5世代のiPad Proがベストと言えるかもしれない。

パワフルなスピーカーを内蔵する第5世代のiPad Pro

ヘッドホン・イヤホンによる再生環境を比較

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