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【PR】ハイコスパ機「CX400BT」にも注目

ゼンハイザーの完全ワイヤレスはなぜ魅力的なのか? 「MOMENTUM True Wireless 2」など2機種を検証

公開日 2020/12/21 06:40 野村ケンジ
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また、アコースティック楽器も得意で、特にヴァイオリンやチェロなどの弦楽器は、深みのある重層的な音色を楽しませてくれる。逆にピアノはタッチの軽い、軽快な演奏を楽しめる。オペラもいいが、弦楽器を使ったアニソンのオーケストラバージョンもイケる、そんな懐の深い表現だ。

ずっと聴き続けたくなってしまうサウンドだ

ドラムやベースなどの低域リズムパートも存在感がある。一聴すると、フォーカス感よりも量感重視の低域キャラクターにも感じられるが、解像感が高いためか、グルーブはしっかりと感じられるし、何よりも普段よりマシマシの躍動感を持ち合わせている。コンガやスネアの打音もキレが良く、聴いていて思わず腰が動いてしまうほどノリがいい。おかげで、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDなどのテクノポップを聴いても、ノリの良い演奏を楽しむことができた。

こういった音楽性の高さや躍動感溢れるサウンドを完全ワイヤレスイヤホンでも実現できるのは、ヘッドホンだけでなくマイクを知り尽くしたゼンハイザーならではのアドバンテージといえる。便利でありながら楽しい音がする、とても魅力的な製品だ。

機能を省きつつ音質を継承。ハイコスパ機「CX400BT」にも注目

さて、ゼンハイザーにはもうひとつ、完全ワイヤレスイヤホンがラインアップされている。それが「CX 400BT True Wireless」(Amazon)だ。

「CX 400BT True Wireless」

こちら、MOMENTUM True Wireless 2の弟分にあたる製品で、アクティブノイズキャンセリング機能や近接センサーなど、機能面で違いが見られる。また、イヤホン本体もハウジング部分がスクエアなデザイン形状となっていて、専用ケースも、より小型のタイプが組み合わされている。

「CX 400BT」(右)のケースは、よりコンパクトなサイズとなっている

いっぽうで、音質にまつわるパートはかなり共通している。イヤホン本体は耳側が共通デザインとなっていて、搭載される7mmドライバーも同じ。機能性こそ差別化されているものの、こと音質に関しては妥協無く同レベルを目指した、ハイコストパフォーマンス機に仕上がっている。

もちろん、ノイズキャンセリングにまつわる機能を除けば、アプリの利便性も同様だ。そして再生時間は約7時間と充分なスペックを確保。コーデックは、SBC、AAC、aptXに対応する。

サウンドは、MOMENTUM True Wireless 2とほぼ共通のキャラクターだ。リアルな歌声とメリハリのしっかりした抑揚表現が絶妙にバランス、これにパワフルな低域が加わり、ノリのよい活き活きとしたサウンドを楽しませてくれる。低域の量感が微妙に減っているのか、女性ヴォーカルが微妙にスレンダーに感じられるものの、音質面でも大差なく、アコースティックギターやピアノなどは、なかなか美音に感じられる。

このように、「MOMENTUM True Wireless 2」「CX 400BT True Wireless」は、便利な完全ワイヤレスイヤホンながらも、ゼンハイザーならではの活き活きとしたサウンド表現が存分に楽しめる、完成度の高い製品となっている。ゼンハイザーサウンドが好みのユーザーはもちろんのこと、ゼンハイザー製品は初めてという方にもオススメできる、とても魅力的な製品だ。

「MOMENTUM True Wireless 2」「CX 400BT True Wireless」は、ゼンハイザーならではの活き活きとしたサウンド表現が存分に楽しめる

(協力:ゼンハイザージャパン株式会社)

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