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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第254回】

AirPods Proの “音・装着性” を徹底強化! 他社製イヤーピース5モデルを着け比べた

公開日 2020/08/21 06:30 高橋 敦
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実際の装着感と音の印象を検証!その他の注目ポイントも

最後に、筆者が実際に試しての各イヤーピースの装着感、純正イヤピと比べての音の変化の印象について、簡単にまとめておこう。もちろんすべてのイヤピで、前掲の表での「筆者の耳にベストフィットなサイズ」を使った際の印象だ。

またその他のポイントもここで、写真とキャプションにてフォローしておく。

◇ADV. Eartune
1)装着感はフォーム素材として期待通りのソフトさ
2)遮音+ノイキャンでの静かさは普通程度
3)音調はフォーム素材らしい心地よいソフト&ウォーム

グレーの他に明るいブルーとピンクというカラバリ展開。実物はピンクというよりレッドに近い印象

フォームイヤピは消耗品なので気に入ったらまとめ買いしても損はしない。まとめ買いだと左右で色を変えるのなんてのやりやすい

◇SOSO.LABO
1)装着感はフォーム素材の中でも特にソフト
2)遮音+ノイキャンでの静かさは、やや大きめな直径のおかげか向上幅が大きく感じられる
3)音調はフォーム素材らしいソフトさでいてやや明るめ

フォーム素材の発泡が多めで柔らかい

フィルターの配置は各製品ごとに異な利、例えばAirPods Proはイヤホン側、SOSO.LABOは耳側。それぞれ製造効率や音響設計などを考えての設計の違いだろう

◇Dekoni Bulletz
1)装着感はフォーム素材の中でも特にソフト
2)遮音+ノイキャンでの静かさは、やや大きめな直径のおかげか向上幅が大きく感じられる
3)音調はフォーム素材にしてはダイレクト感やキレのよさも少し出してくる印象

こちらも発泡多めで特に柔らかいフォーム素材

左SOSO.LABOと右Dekoniは素材感もサイズも特に近く、装着感はほぼ同じ。音の違いはどこから?

◇NOBUNAGA
1)装着感はフォーム素材としては硬めだが、十分に良好かつ硬さのおかげか固定感がしっかりしている
2)遮音+ノイキャンでの静かさは、高密度フォームの遮音性のおかげか向上幅が特に大きく感じられる
3)音調はフォーム素材としては異例なことに、ガシッと感やゴツさも感じさせてくる印象

明らかに高密度なフォーム素材!

表面も滑らか

◇Sedna XELASTEC
1)装着感はぺたりと独特だが、慣れれば違和感はなく固定感も強い
2)遮音+ノイキャンでの静かさの向上幅は、密着による密閉の高さのおかげか特に大きく感じられる
3)音調は高域の通りの良さも印象的だが、ベースなど低音楽器の重心が下がることでボーカルなど中域周りのすっきり感が高まることもポイント

Appleファンには旧iMac等のグラファイトカラーを思い起こさせる色合い

実はこの製品のみ、AirPods Proへの取り付けアダプターとイヤピ本体が別パーツになっていたりする

いざ買わん!サードパーティ製AirPods Proイヤピ!

というわけで、今回はサードパーティ製イヤピ5種類を試してみた。これらを参考に当たりをつけて、あなたのベストイヤピを探してみてほしい。

なおイヤーピースは消耗品ということもお忘れなく。特にフォーム素材イヤピは、毎日のように使ったなら、三ヶ月とかその程度で素材がヘタってきたり汚れてきたりして要交換になったりする。なので製品選びの際には「継続的な供給を期待できるか?」というところも考えておいてほしい。

それを考えた上で、例えば「継続的な供給をしてくれるはず!と自分なりに信頼できるメーカーの製品を選んでおく」「いくつか試してみてこれと決めた製品をある程度買い溜めしておく」など、選び方や買い方を決めるのがよいだろう。

高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi
趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。


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