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ソニー「SA-Z1」は「音楽体験の次元が違う」ニアフィールドスピーカーだ!「DMP-Z1」との超高級コンビで聴く!

2020/07/07 折原一也
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クラシックの音源からはカラヤン指揮の『ヴィヴァルディ:四季 - 春 第1楽章:アレグロ』。こちらでは、弦楽器の繊細、そして分解能に妥協しない描写力とともに、高域まで歪みなく再現し続けるところが見事。ホールで演奏するオーケストラの様子を、リスニングフィールドのなかに緻密に再現するような表現力だ。

一体の煙突構造にすることで不要な共振を抑えたヒートシンクを採用

上原ひろみ『Alive』では、空気を揺らすようなドラムの音の炸裂を、目の前で聴くような圧倒的な臨場感と、溢れ出すダイナミクスで再現。そして肉厚なピアノも、その音の響きをどこまでも見通せる立体感だ。まるで自分一人のために彼女たちが目の前で演奏してくれているような音場は、曲を聴く体験すら別モノにしてしまうほどだ。

ビリー・アイリッシュ『bad guy』は、ベースとバスドラムの低音を、深く抉るようなタイトさでその情報とともに引き出す。左右両方のチャンネルに配置された特徴的な歌声は柔らかく丁寧に浮かびあがる。これだけのパワーがあれば、ニアフィールドより少し離れた位置のリスニングでも通用するだろう。

■多彩な音質カスタマイズも用意

「SA-Z1」にはリモコンや本体ボタンで音質をカスタマイズできる要素がいくつもある。「D.A.ASSIST」ではアナログ音をブレンドして音を柔らかくする“BLENDED”の設定、「A.WF MOTION」では低音の躍動感を抑える“FIXIED”の設定を行える。

本機のリモコン

そして「A.WF FREQ RANGE」では、低域をタイトにする“NARROW”、増強する“WIDE”の設定、「A.TW TIME ALI」ではトゥイーターとスピーカーのアライメントを調整する“DELAY”“ADVNCE”の設定が選択可能。様々な楽曲を聴きながら試すとデフォルト設定が最も精緻な音だったが、ニュアンスを変える目的で切り替えてみると面白いだろう。

アンプやウーファー等の動作方法を物理的に切り替えられるスイッチを装備

もう一方のスピーカーにはメインボリュームやディスプレイを装備

ソニーのオーディオ製品でおなじみの機能である「DSEE HX」を“ON”にすると、ハイレゾ音源でも空間的な伸びやかさ、立体感をスムーズに再現に効果的に機能する。そのほか「DSDリマスタリング」をオンにするとシルキーなニュアンスになるので、これはお好み次第で活用する/しないを選べばよいだろう。

さて、今回は「DMP-Z1」との組み合わせで「SA-Z1」の実力をチェックしたが、ウォークマン用のWM-PORTも用意しているとおり「NW-WM1Z」などをプレーヤーとして利用することも可能。もちろん、Windows PC/Macを接続して一般的なPCオーディオスタイルのクオリティをさらに高めることもできる。ただ、音純度、低音までのフォーカスのクリアさという点ではやはり「DMP-Z1」との組み合わせがズバ抜けて高音質だと感じた。外部ヘッドホンアンプなどを用いなくてもハイエンドなヘッドホンを駆動できることも考えると、可能なら「DMP-Z1」も一緒に揃えて、ヘッドホンでもニアフィールドでもソニーのフラグシップデスクトップオーディオ環境を構築したくなるところだ。

一般的に、家の中でのハイファイオーディオというと、いわゆるピュアオーディオか、ハイエンドなヘッドホンリスニングのどちらかのイメージが強いかと思う。「SA-Z1」は、そのハイファイオーディオの世界にニアフィールドリスニングの存在感を強烈に印象づけるものだ。加えて、プレーヤーに「DMP-Z1」を用いれば、ここまで紹介してきた驚異的な音像定位を始めとするニアフィールドリスニングの魅力だけでなく、ヘッドホンリスニングならではの解像感や没入感も楽しめるシステムをデスクトップで構築できる。今後要注目のスタイルと言えるだろう。

■“音楽体験の次元が違う”スピーカー

本機を一般的な他のスピーカーと素直に横並びで比べることはできるものではないが、「SA-Z1」をじっくり聴くと、あまりに高音質過ぎて既存のオーディオの軸ではもはや評価できないスピーカーだとすら感じた。音楽体験の次元がそもそも違う、と評するべきだろう。

78万円(税抜)と、一般的なニアフィールドスピーカーと比べるとかなり高価な本機だが、この音を体験してしまうとその価格も納得。いや、むしろ「コストパフォーマンスが高い」と言っていい水準だとさえ個人的には感じた。

ソニーにしか作り得ないオーディオのひとつの頂点として、ポータブルオーディオ愛好家はもちろん、ピュアオーディオの愛好家も是非一度その音を体験して、導入を検討するべきスピーカーだ。

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