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【PR】滑らかな中高域でボーカルが輝く

価格以上のハイクオリティ。FAudio「Scale」&「Chorus」は“歌モノ好き必携”イヤホンだ

2020/05/26 草野晃輔
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ドライバーは、フルレンジのBA型を3基搭載する。本機も、FAudio独自のTrue Crossover Technologyによってチューニングされており、低域×1、フルレンジ×1、高域×1として構成。同社ではサウンドの特長を「表現力豊かなミッドレンジとタイトでスピード感のある低域でジャンルを問わないバランス」と説明している。

付属のリケーブルはScaleと同じSilver Plated Litz Cableだが、PVCジャケットのカラーが透明となっている。118cmのケーブル長やイヤホンとの接続端子も同様、柔らかく取り回しがしやすい点も一緒だ。付属品もScaleと同じで、イヤーチップにFA VocalとFA Instrument、FA Foamの3種を用意。本革製のキャリングケースやクリーニングツールも同梱する。スペックは周波数特性が20Hz - 24kHz、インピーダンスは25Ω、感度が112dB SPL/mWだ。

独自イヤーチップに本革製イヤホンケースも付属

低域から高域までスムーズかつ繊細なサウンド

ChorusもScaleと同じ環境で試聴した。Scaleでは低域にほどよい厚みがあったが、本機の低域はタイトで締まりがある。そのためか、低域から高域まで滑らかかつフラットにつながる。一つひとつの音が繊細で、よりスタジオモニターらしいサウンド。ドライバーがBA型の持ち味である表現力の高さを遺憾なく発揮している。

繊細なスタジオモニターライクのサウンド。BAらしい解像感の高さを発揮する

「Waltz for Debby(take2)」は、S/Nに優れた見晴らしのよい音場で生々しい演奏が繰り広げられる。ピアノのメロディラインは量感豊か。音の消え際が美しく、余韻にハッとする。ウッドベースは箱の共鳴までクリアで、弦を大きくはじいた音がゆったりと消えていく。

Official髭男dismの「I LOVE...」でも繊細かつフラット。モニター調ではあるものの、ウォーム傾向なため、ボーカルは潤いを帯びている。ハイトーンも、刺激的な部分は皆無で聴き疲れしにくい。坂本真綾の「クローバー」も同様で、低域から高域までシームレスにつながる。キレがあるのに音の立ち上がりが柔らかく、歌声が聴きやすかった。



FAudioとミックスウェーブが共同開発したScaleとChorusは、どちらも納得の高音質。あえて言うなら、ロックやポップスなどをよく聴く人は低域に厚みのあるScale、ジャズやクラシックなど繊細な楽器の音色を重視するならChorusがおすすめだ。

どちらも、低域から高域まで滑らかにつながる悠然としたサウンドや、プロダクトとしての質感は価格以上のクオリティで、コスパは抜群。これで本当に利益がでるのか不思議に思えてくるレベルだ。まだ聴いたことがない方は、ぜひともお試しいただきたい。

(企画協力:ミックスウェーブ株式会社)

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