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音楽の熱を感じるエネルギッシュなサウンド

売上げ台数全米No.1を獲得!JLAB Audioの完全ワイヤレスイヤホン「JBuds Air Executive」など3機種レビュー

公開日 2019/11/14 06:00 山本 敦
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音質は最上位のJBuds Air Executiveを中心にチェック。iPhone XRとペアリングしてApple Musicの音源を聴いた。Bluetoothのオーディオコーデックは、全てのモデルが最もスタンダードなSBCのみの対応になるが、物足りなさは感じないほどアコースティック面も含めて、入念な音づくりができているイヤホンだと思う。なお3機種ともに8mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載している。特に上位モデルは、電波通信の厳しい環境でも目立った音途切れに悩まされることはなかった。

音途切れも少なく、音質もしっかりと作り込まれており、満足度の高いイヤホンだ

はじめに音のインプレッションを総括してしまおう。3機種ともにミドルレンジの厚みの豊かさを特長としており、快活でエネルギッシュなボーカルとメロディラインが楽しめる。低音は肉付きが豊かで、鋭く立ち上がるインパクトのバランスも良い。カラッと爽やかな抜け味は、いかにも西海岸のオーディオブランドらしい、JLAB Audioの持ち味だと感じた。

岩崎宏美のアルバム「WISH」から『Street Dancer』は、ふんわりと包み込まれるような優しいボーカルが心地よい。コーラスやエレピの伴奏と甘いハーモニーが溶け合い、ゆったりとした余韻のサスティーンもリッチだ。イコライザーをJLAB Signatureに設定すると、高域の艶っぽさが贅沢に引き立った。エレキのカッティング、パーカッションの粒立ちも一段と立体感を増す。エンターテインメント性抜群のサウンドだ。

3機種ともエネルギッシュなミドルレンジの豊かさが特長

小袋成彬のアルバム「分離派の夏」の『Summer Reminds Me』では、ボーカルのファルセットが伸びやかに広がる。限界を感じさせないほどワイドな空間に、濃いめのサウンドがゆっくり馴染んでいく。弾力感あふれる低音とメロディラインのセパレーションも明瞭。高さ、奥行き方向に深みのある情景が浮かびあがってくる。イコライザーをBass Boostに設定して聴くと、ボーカルや低音の押し出しに温かみが加わってよかった。

映画「美女と野獣」のオリジナルサウンドトラックから、『朝の風景』を聴くと、彩りの豊かなミュージカル映画の舞台が華やかに再現される。ちょっと淡白なエマ・ワトソンの歌声が、本機で聴くと活き活きとした血の気が通ってドラマティックに聴こえる。

イコライザーと楽曲の相性はBalanced、もしくはJLAB Signatureとよくマッチした。雄大なオーケストラの演奏と歌声がそれぞれナチュラルに色合いを主張する。弦楽器の旋律の滑らかさ、管楽器のスタッカートの軽やかさが特に美しく印象に残った。

最後に、イコライザーをBass Boostにセットして、シンディ・ローパーのベストアルバムから『The Goonies ‘R’ Good Enough』を再生。タイトで骨太なエレキベースの旋律がどっしりと腹の底に響く。丸みを帯びた軽やかなベースラインはとても聴きごたえがある。

アップテンポなロックにポップス、ジャズの楽曲は特にJLAB Audioのイヤホンが得意とするジャンルと言えるのではないだろうか。ボーカルもぐんと前に迫ってきて、バンドの楽器の音と混濁しない。立体的な演奏を伸びやかに描くイヤホンだ。

音楽の熱量をストレートに生々しく引き出せるJLAB Audioのイヤホンがあれば、ワクワクするような音楽フェス気分がいつ・どこでも味わえそうだ。

(山本 敦)

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