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【特別企画】「MC-3+USB」「REF10」のグレードアッププランを提案

Roon対応で使いこなしの幅が広がる!MUTECのクロックシリーズを検証

公開日 2019/10/30 07:30 逆木 一
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MUTECの達人!
オーディオショップ・クサカベがクロックに注目する理由
 TEXT/NetAudio編集部

オーディオショップ「クサカベ電機」日下部秀夫さん


立体的な奥行き感や楽器の鮮度感に効果あり

八王子にハイファイオーディオに特化したショップ、クサカベ電機を構える日下部秀夫さん。アナログからハイレゾまで幅広く取り扱い、高品位な音楽再生にこだわるユーザーに長く愛されてきたお店だ。

元々ビクターに技術者として入社した日下部さんは、その後ビクターのサポートセンターに勤務し、修理などお客様との密なコミュニケーションを仕事としてきた。八王子にお店を開いた当初は最初は家電なども扱う「街の電気屋さん」だったというが、1980年代末にはハイファイオーディオの専門店としてやっていくことを決意。現在のスタイルが定着した。

新品からヴィンテージものまで店内を埋め尽くすお宝アイテムに囲まれながら、日々良い音のための追求を行っている。

日下部さんはデジタル再生におけるクロックジェネレーターの重要性にも注目しており、CDプレーヤーやDELA等のNASを購入されるお客様にはクロックの導入を積極的に進めているという。特にMUTECの製品も高く評価しており、MC-3+USBとREF10を店頭に展示し、お客様に強くアピールしている。

デモ用システムには、エソテリックのCDプレーヤーK-05Xに、REF10を接続している。サウンドステージの奥行きや楽器の鮮度感に圧倒的な違いが出るという

クサカベには高価なエソテリックのCDプレーヤーを求めにいらっしゃるお客様が多い。同社のプレーヤーやDACには10MHzの外部クロック入力が搭載されているため、そのグレードアッププランとしてREF10は大きな選択肢となっているというのだ。「REF10は30万円代と10MHz搭載のクロックのなかでは比較的安価ですが、確実な音質向上の効果があります。もちろんエソテリックでシリーズを揃えたい、という方もいらっしゃいますが、ご試聴いただいてMUTECを気に入っていただける方も多いですね」

クサカベ電機の店内には、アヴァンギャルドからヴィヴィッド・オーディオ、ウィー ン・アコースティック、タンノイと憧れのスピーカーが所狭しと並ぶ。プリアンプは ジェフ・ロゥランド、パワーアンプはコンステレーションオーディオを使用

REF10を導入した場合の音の違いについて、「なによりも立体的な奥行き感が違います。それにひとつひとつの楽器の鮮度感が違いますね」と語ってくれた。クサカベの店内ではエソテリックがリマスターを手がけたSACDシリーズを中心に、クラシック音楽が豊かに流れている。クラシック好きの日下部さんだからこそ、楽器の鮮度感やサウンドステージへのこだわりがひと一倍強いことがうかがえる。

外部クロック入力を持たないDACやプレーヤーには、MC-3+USBを推薦しているという。

MUTECの製品について使いこなしのポイントを聴いたところ、「絶対に電源を落とさないでください」との答え。「クロックジェネレーターはちゃんと繋がるために必ず数分はかかります。また真価を発揮するためにも電源をつけっぱなしにして安定させることが大切です。これはお客様にも必ずお伝えしていることです」

お店はもちろん、毎年京王プラザホテル八王子で開催しているオーディオフェアにも、ぜひ足を運んで欲しい。

オーディオショップクサカベ
〒192-0045
東京都八王子市大和田町6-24-8
TEL:042-642-5190
FAX:042-642-5760
定休日:火曜日、水曜日



本記事は季刊・NetAudio vol.36からの転載です。本誌の詳細および購入はこちらから

(協力:ヒビノインターサウンド)

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