高い完成度

ソニー “爆売れ” NC完全ワイヤレス「WF-1000XM3」自腹購入レビュー。長所たくさん、要改善点も

編集部:風間雄介

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2019年10月22日
ソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」を購入し、使っている。発売当初は品切れが続出したほど人気が高いモデルで、総合的な完成度はとても高いと思う。

だが、ほかの全ての製品がそうであるように、完璧な製品というわけではない。実際に使って感じた長所だけでなく、次期製品で改善してほしいところを含めて紹介していきたい。

ソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」¥OPEN(予想実売価格26,000円前後)

【長所】

良いところは、数え切れないほどたくさんある。どんどん列挙していこう。

長所(1)ノイキャンの性能が良い

まず、ソニーが主張しているとおり、ノイキャンの性能が良い。率直に言うと、もっと良く効くノイズキャンセルイヤホン・ヘッドホンは他にもあるとは思うが、完全ワイヤレスでここまで効果を発揮するものは、ほかに知らない。

今後一気に増えそうなノイキャン搭載完全ワイヤレスイヤホンの、ベンチマークとなるであろう性能だ。地下鉄のホーム、風が多い屋外などでは風切り音が気になるが、それでも他社モデルに比べ少なく抑えられている。自然な仕上がりだ。

長所(2)ノイキャンや外音取り込み量を自動調整

ふだんはiOSアプリとの組み合わせで使っているが、純正アプリ「Headphones」との合わせ技で機能する「アダプティブサウンドコントロール」も、大抵のシーンで適切に機能する。

アダプティブサウンドコントロールは、使っている人の状態を加速度センサーなどの情報から判断。停止している状態、歩いている状態、走っている状態、電車などの乗り物に乗っている状態を判別し、それに合わせた設定に自動で切り替える。

アダプティブサウンドコントロールはON/OFF切替が可能

たとえば、使っている人が止まっている状態から歩き出したと判断したら、外音取り込みを始める。さらにそこから走り出すと、周囲の音がより良く聞こえるよう、外音取り込み量をマックスにする、といったことを自動的にこなしてくれる。

状況の判定や切り替えは自動的に行えるため、ふだんユーザーは、モードの存在をそれほど意識しなくてもよい。ただしこのモード選択は、当然ながら、たまに誤認識されることもある。

ユーザーにモード切り替えを意識させず、完全自動にしようという心意気は評価したいし、実際に上手く働く場面も多い。それだけに、上手くいかないときは少しガッカリすることもある。

長所(3)「DSEE HX」を完全ワイヤレスとして初搭載

ソニーファンならおなじみの「DSEE HX」。様々な音源をハイレゾ相当にアップスケーリングする機能だ。

DSEE HXはOFFとAUTOが選べるが、AUTOにすると、確かに圧縮音源特有のガサツなノイズ感が軽減される。だが、これを「ハイレゾ相当」と言われても…と思ってしまうのは、本物のハイレゾ音源を、それなりに高価なイヤホンやヘッドホンで聴いたときの記憶と比べてしまうからだろうか。またAUTOにすると、エネルギー感が少し犠牲になる場合もある。

音質は「そりゃあ売れるわ」と唸る完成度

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