NR1608との違いも確認

マランツ「NR1200」は“音のレベルが違う”新コンセプトHiFiアンプ。その実力を徹底チェック!

逆木 一

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2019年10月21日

両者の違いは背面ではより大きくなる。ディスクリートの7chアンプを搭載するNR1608に対し、NR1200の搭載アンプは2ch。A/B2系統のスピーカー出力を持つとはいえ、スピーカー端子の数は少なく、またHDMI以外に映像入力関係の端子も持たないため背面は余裕がある。NR1200はマルチチャンネル出力には対応しないが、通常のプリアウトに加えてサブウーファー出力を持つことは注目すべきだろう。

背面端子部の比較

それでは、NR1200をセットアップしていこう。

NR1200はHDMIケーブルでテレビと繋がなければ、今までもあったような「ネットワーク対応プリメインアンプ」として機能し、各種設定も可能だ。しかし、HDMI端子を備えることはNR1200の大きな特徴にして美点なので、今回はセットアップ画面をモニターに表示させ、それを利用することにした。

NR1200のセットアップ画面は、NR1608と比べるとグラフィック面では落ちるが、表示の情報量や設定のわかりやすさは、アンプ本体のディスプレイを用いる時の比ではない。

NR1200のメニュー画面

初回のセットアップに便利な「セットアップアシスタント」を用いれば、初めてオーディオシステムを設置するユーザーにもわかりやすくサポートする。ガイドに従って、スピーカーの設定、ネットワークの設定、各種入力設定など、ひととおりの設定が可能だ。

セットアップアシスタントの画面。画面表示に従ってケーブルの接続や設定等を行っていく

この手のセットアップアシスタントは、AVアンプでは既に当たり前の機能になった感があるものの、ピュアオーディオの世界ではほとんど見かけない。はじめて門戸を叩く人に対する手厚いガイダンスは、ピュアオーディオだろうとオーディオビジュアルだろうと関係なく重要だ。それを考えると、NR1200の「外部モニターにセットアップ画面を映して各種設定が可能で、わかりやすいガイドも用意されている」という特徴は、単に「便利」という言葉を越えた重要性を持っていると感じる。

なおNR1200はHi-Fiアンプとして開発されているため、自動音場補正機能は搭載していない。実際の再生音はスピーカーのセッティングを如実に反映することになるので、その点は要注意だ。

■「出てくる音のレベルが違う」

各種設定とスピーカーの接続が終われば音を出す準備は完了。操作は付属のリモコンから行うのもいいが、NR1200はせっかくネットワーク機能も持っているので、ここは純正の「HEOS」アプリを使うことをおすすめする。本機の入力切り替えや音量調整はもちろん、各種音楽ストリーミングサービスの利用や、サーバーからのネットワーク再生もアプリから一元的に行える。

HEOSアプリの画面。左:機器の選択、右:ネットワーク再生画面

ネットワーク機能についてはモニターに映し出して操作することも可能だ。再生中の音源の情報も画面に表示される。

「リビングルームのHiFiアンプ」を意図したNR1200に合わせるべく、視聴環境は筆者のデスクトップ環境/ゲームシアターで、スピーカーはMonitor Audioの「MASS」を使用。普段MASSを鳴らしているNR1608と交換する形で、NR1200の音を確認した。音源にはHEOSを用いたファイル再生、もしくはストリーミングサービスを使った。

筆者のデスクトップ環境/ゲームシアター。普段はNR1608とMASSの組み合わせで5.0chサラウンドを構築している

話題の「Amazon Music HD」や映像コンテンツでも高い表現力を発揮

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