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【PR】豊かな低域が音質を底上げ

シェア1位BTスピーカーがさらに進化、コスパ抜群! JBL「FLIP 5」「CHARGE 4」レビュー

2019/10/16 草野晃輔
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上品な低域と明瞭で伸びのある中高域をコンパクトボディで実現

試聴は、Androidスマートフォン「Google Pixel 3 XL」に接続し、アマゾンの音楽配信サービス「Amazon Music Unlimited」で楽曲を再生した。また、室内と屋外の両方で聴いているが、ここでは主に室内で聴いたインプレッションを紹介する。

最初にFLIP 5を横置きで聴く。底面に当たる部分にインシュレーターのような目印はないが、JBLのロゴプレートが正面に来るように置けばよい。サカナクションのアルバム『834.194』から「忘れられないの」を再生すると、冒頭のウィンドチャイムが伸びやかでキラキラと美しく、思わず息をのんでしまった。そこに、クリアで艶のあるボーカルが加わる。この中高域の表現力は新開発のドライバーによるものだ。

本機では、同ブランドのサウンドバーシリーズで培ったノウハウを投入して新たに開発した44×80mmの大型楕円形ドライバーを採用した。従来機では2個のドライバーを近い距離で配置していたが、それを1個に集約した格好だ。ステレオスピーカーを小さいボディに詰め込むよりも、モノラルの方がドライバーの干渉によって生じていたノイズや歪みを抑えられる。サウンドにもそれがしっかり現れていた。

続いて、9月26日に50周年記念エディションがリリースされたザ・ビートルズ『アビイ・ロード』から「Come Together(Remastered 2019)」を聴く。冒頭からベースとドラムスが躍動する。低域の表現力がこのサイズから想像できないほど上品で豊かなのだ。そして、そこにボーカルかギターが加わると、音場がふわっと大きくなる。これは、円筒形の両端に備わるパッシブラジエーターの表面素材を従来機の樹脂からラバーに変更したことが大きいだろう。ドライバーがモノラルだと音場が小さく感じられそうだが、新しいパッシブラジエーターとの組み合わせでそのウィークポイントを見事に解消していた。

Bluetoothスピーカーというと、低域偏重で中高域の明瞭感に乏しいモデルが多い。その点、本機は決して出しゃばりすぎない上品な低域と、明瞭で伸びのある中高域のバランスが良い。それを、このペットボトルサイズで実現しているのだから驚きだ。

最後に本機を縦置きにして聴いてみたが、横置き時より若干音場が小さくなるものの、音質自体に大きな違いは感じられなかった。両側面のエッジ部分に切り欠きがあり、パッシブラジエーターを完全に塞がないようになっているためだろう。

両モデルとも縦置き、横置きのどちらでも使用できる

低域の表現力や存在感が向上、価格帯を超えた上質なサウンド

続いて「CHARGE 4」をペアリングする。本機は、底面中央にインシュレーターがあり、転がりにくいよう工夫されている。もちろん、縦置きにも対応しており、縦横どちらで聴いても音質にほとんど違いはなかったが、ここでは横置き中心で聴いている。

ボリュームなどは接続するスマホなどのほか、天面の操作ボタンからも調整可能

サカナクション「忘れられないの」の冒頭、ウィンドチャイムはFLIP 5同様に煌びやかで伸びがある。イントロのベースはしっかり沈み込みパワフル。音に密度があり、低域がずしりと響く。本機は、低域を補うパッシブラジエーターを従来モデルから見直し、表面にラバー素材とした。そこに30Wの高出力が相まって、低域の表現力や存在感はFLIP5のさらに上を行く。

パワフルなサウンドで、アウトドアでも上質なサウンドが楽しめる

続いてザ・ビートルズ「Come Together(Remastered 2019)」を再生する。こちらも低域に耳を奪われる。単に圧が強いわけではなく、高解像度で上品で存在感があるのだ。特にベースラインに存在感あり、つい追いかけて聴いてしまった。低域に意識が行きがちだが、50×90mmの楕円形ドライバーが奏でる中高域の表現力もなかなかのもの。ボーカルやギターはクリアーで音場も広い。

中高域の音質は、ビル・エヴァンス・トリオ「Waltz for Debby」を聴くと、さらに良く分かる。この曲は1961年に米国ニューヨークのジャズクラブ、ヴィレッジ・ヴァンガードで行われたライブを収録したもので、演奏に加えて観客の声や食器の音が入っている。これらを本機でもしっかりと聴き取れるのだ。そこに、芯のあるきめ細かなベースが加わることで、ライブならではの臨場感を醸し出している。この価格帯のBluetoothスピーカーで、ここまで上質なサウンドを有するモデルは希有と言えるだろう。

アウトドアでも楽しめるBluetoothスピーカーとして手放せない

外で積極的に音楽を楽しむなら「FLIP 5」、アウトドアでスマホへの充電もする可能性があるなら「CHARGE 4」が選択肢となる。音量や音圧にサイズなりの違いはあるものの、両モデルとも、明瞭な中高域を上品で色彩に富んだ低域が下支えし、曲の聴きどころを的確に表現してくれる。

また、芯がしっかりしていることで、音に浸透力があり、外に持ち出して聴いても周囲の騒音にかき消されることなく、しっかり耳まで届く。アウトドアで楽しむことを想定してBluetoothスピーカーを選ぶなら、これら以上のモデルはそうは見つからないように思う。

製品に対する自信は、従来機から大幅に下げた戦略的プライスに表れているように思う。JBLブランドのBluetoothスピーカー人気に拍車をかけ、他ブランドにさらに差を付けようと意気込んでいるようだ。この機にあなたもJBLの「FLIP 5」と「CHARGE 4」を手にして欲しい。どんなジャンルの曲も楽しく聴けるサウンドと、場所を問わない便利さを一度味わえば、もう手放せなくなるはずだ。

(特別企画 協力:ハーマンインターナショナル株式会社)

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