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【特別企画】AVアンプとスピーカーが合体

Android TV内蔵で別格の使い勝手!JBL「LINK BAR」は新時代のサウンドバーだ

公開日 2019/09/10 06:00 鴻池賢三
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Amazonプライムで映画『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』を視聴すると、セリフは明瞭で抜けが良く軽快。適度に低音が伴って肉厚で、俳優のボディーも感じられる。これだけでも本機を導入する価値があると思えるほどだ。

アクションシーンは量感が豊かで音場の広がりも感じられ、無理に重低音を演出しないサウンドがスッキリと心地良い。もちろん、一般的な住環境なら充分満足できる量感を持ち合わせているので、迫力重視派の期待にも応えてくれるだろう。

サウンドモードは、標準、映画、音楽、音声から切替可能。ダイレクトに操作する手段がなく、変更には視聴を一時中断してAndroidTVの設定画面までたどり着く必要があるものの、比較的ライトなユーザーの場合、サウンドモードを切り替える頻度は非常に少ないと思うので、実質大きな問題にならないだろう。ちなみに本機は、バーチャルサラウンド機能を搭載していない。シンプル&簡単に楽しむのが、本機の使い方と言えそうだ。

サウンドモードは4種類搭載する

配信映像、音楽リスニング、BD鑑賞など多用途に活躍

次に音楽再生用途として、Bluetoothスピーカーのように使用した場合の実力をチェックすべく、Spotifyを再生。リモコンのGoogleアシスタントボタンを押して、声で「ポップス」などと言えば、自動で再生してくれる。Spotifyを無料プランで利用している場合は、あてはまるプレイリストが選択され、登録されている曲が順に流れる。有料プランに加入していれば、スマホで聴きたい曲をピンポイントで選択してキャスト(Spotify Connect)することもでき、より思い通りになるだろう。

肝心の音質は配信映像と同じく、スッキリ聴きやすいサウンドが好ましい。本機はサラウンド機能には対応しないが、ステレオ音源の広がりはなかなか広大で、ワンボディーのサウンドバーとは思えないレベル。音響設計がきちんとなされている印象を受けた。オーディオブランドと、それ以外のブランドの違いは、こうした素の部分に現れるもので、「JBL」の看板に相応しい仕上がりと言える。

あれこれ視聴していて、最も利用したいと思ったのが、YouTubeのミュージックビデオ再生。近年は筆者もYouTubeで音楽を再生する機会が多い。公式のPV(プロモーション・ビデオ)は、早い、無料、高品質と3拍子揃っていて、音楽ストリーミングサービスに参加していないアーティストの楽曲も豊富だ。

美しくカッコ良い映像も、スマホより大画面のテレビに映し出すとさらに映える。もちろん、オーディオ機器である本機なら、肝心の音楽もより楽しめる。スマホでYouTubeのPVを鑑賞しているユーザーなら、この用途だけでも、本機を導入する動機になり得るだろう。

スマートフォンからキャストするなど、連携して視聴することもできる

最後になったが、HDMI接続でBDの映像も体験してみた。ソースが高品質だと、やはりより高音質に鳴らしてくれる。『グレイテスト・ショーマン』のステージシーンは、ベースに質感と存在感が感じられ、躍動感もなかなかのもの。なお、マルチチャンネル音声信号を入力するより、ステレオ入力したほうがより軽快な高音質で楽しめた。

「オーディオ」としてもオススメしたいユニークモデル

LINK BARは、サウンドバーとしての機能はシンプルに絞り込んでいる一方で、Android TV内蔵による格別ともいえる新しい使い勝手を獲得している。

本文でも述べたが、配信動画や音楽の鑑賞はもちろん、せっかく映像も出力できるので、YouTubeのPVを見るのにうってつけで、実際、音質面でも満足度が非常に高いと感じた。本機はテレビのコンパニオンとしてだけでなく、音楽を聴く「オーディオ」としても大いにオススメしたいユニークモデルだ。

(特別企画 協力:ハーマンインターナショナル)

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