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デザイン良し!音良し!"ハイレゾクイーン”井筒香奈江さんもマランツ「M-CR612」に驚いた

土方久明

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2019年08月23日

いよいよ試聴!まずは最上位システムで「マランツの音作り」を知る

ここからはいよいよ音を聞いてもらう。実は、井筒さんが2008年に発売したセカンドアルバム「reframe」をマランツが自社取扱商品としてテレビショッピング番組で紹介するなど、両者には前々から関係があったとのことだが、井筒さんがマランツの試聴室に来るのは意外にも初めて。まずは、同社のフラグシップCDプレーヤー「SA-10」とアンプ「PM-10」、そしてB&Wの「800 D3」を用意して、現在の同社最上級に近いシステムでマランツの音作りを理解してもらうことにした。

尾形氏は「マランツの音作りは、アーティストの記録した音楽をありのままに出したい、というところにあります。特に今の音楽や再生装置/録音装置は、空間の情報…例えば奥行き感であったり高さであったり、いわゆる3次元的な音の広がりがあり、それを引き出したいと考えているのです」と解説する。

それに対して、井筒さんは「私が音を聴く時に最初に考えるのは『音が気持ちいか気持ちよくないか』。オーディオ評論家のみなさんが聴くような聴き方はできないんです。だって自分の歌を聴いていると、レコーディングしている時の気持ちに戻っちゃう。しっかりコメントできるかしら……」と若干不安そうだ。

いわゆるオーディオ的な聴き方ではなく、「音が気持ちいいかどうか」というアーティストならではの基準で聴いているという井筒さん

まずは2016年にCDとハイレゾで発売されたアルバム「リンデンバウムより」から「Stay My Blue 〜君が恋しくて〜」192kHz/24bitをUSBメモリ経由で試聴した。

井筒さんの目が輝く。「録音してた時の気持ちが蘇りました。フーっと怒鳴らないで自然にマイクに歌いかけた当時の歌い方がよく出ています」とアーティストらしいコメントが出た。

僕は「あ!そこはこの音源の再生ポイントですね。読者の皆さんはチェックですね」と思わず答えてしまった。そう、まさにマランツの音は、解像度だけでなくサウンドステージ表現にも優れていて、井筒さんの語る“音がスムーズに抜ける感じ”、オーディオ用語でいうと「音離れが良い」の良さが魅力だ。

さらに井筒さんは、「パッと聴いた感じ、かなり良かったなあ。ピアノの残響音に対する質感表現とか高さ方向や奥行き感なども出ていました。楽器が前に出てくるのは当たり前なんですけど、後ろに広がる感じがとてもいい。1音1音の強弱を大切にしているピアニストの良さが出ていたし、ベースもゴリゴリとした気持ちの良い音が出ていました」と喜ぶ。

最上位システムを聴いて「すごく良かった!」と喜ぶ井筒さん

それに対して尾形氏は「もし気持ち良いと感じていただけたなら、それは再生がうまく行ったのでしょう。いろいろなメーカーがそれぞれベストの音を目指しそれに向かって製品を作るから、結果としていろいろな音が出るのです」と答えていた。

つづいて2曲目を再生する。2018年5月に発売された「Laidback2018」を聴く。実はこの音源は井筒さんが持ってきた通称”卓出し音源”と呼ばれるもの。つまり、マスタリングスタジオで直接コピーされたデータで、コピー回数が最小限な、貴重な音源である。トラック1の「Songbird」が流れた。「綺麗な音!」井筒さんが目を細める。イントロから始まるピアノの音が美しい旋律を聞かせ、リバーブを伴う彼女の実体感あるボーカルが空間を支配する。さすが、音の良さで知られる1枚で素晴らしい音質だ。「ピアノの1音1音の美しさがよく出ています、ベースもあえて優しく演奏してもらっているんですよね」と井筒さん。


「M-CR612」の音を、B&W「705S2」と組み合わせて聴く

まずはマランツの音作りを聴いてもらったのだが、井筒さんが満足してくれて一安心である。それではいよいよ機材を主役のM-CR612に切り替え、音質や機能をチェックしてもらう。この前のシステムとは価格的にはとてつもなく大きな差があり、僕もさすがにうまく再生できるのかと不安がよぎるが、さてどうなることやら……

税抜7万円の「M-CR612」はB&W「705S2」をどう鳴らす?

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