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【特別企画】Dirac技術が没入感あるサウンドを実現

小さいのにすごい臨場感の『スモールシアター』って? VECLOSがワイヤレスポータブルスピーカー「SPW-500WP」で新提案

2019/07/11 山本 敦
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徐々に水位を増していく波の轟が、にごらずに耳の奥に飛び込んでくる。名シーンの緊迫感が鮮やかに伝わってくる。まさしくクリエーターの意図した通りの音空間がここに再現できているのではないかと思える、見事な没入感だ。

子どもたちを救出した直後の感動的なダイアローグも、寄せて返す波音にかき消されることなく、すっと染みこんでくる。スピーカーが左右を向いていて、かつ前にある画面が邪魔をしているはずなのに、センターチャンネルの成分も生き生きと再現してみせた。

スピーカーの後ろが壁になっていてもまったく問題なく使用できる

音楽再生はApple Musicで配信されているタイトルをいくつかピックアップして確認してみたが、Dirac HD Soundの効果だけでも歪みのない、クリアな音を楽しむことができた。ボーカル中心のポップスやジャズの場合は、エフェクトを足さなくても十分にナチュラルなステレオイメージと曇りのないクリアな声が再現できる。

低音のインプレッションを強調したいEDM系の楽曲などは、BEAT BLASTERだけをオンにするとパンチの効いたベースが演奏全体を引き締めてくれるだろう。アップテンポなロックやポップスの楽曲にもよく合う機能だ。

ジャズのライブ演奏ではBEAT BLASTERで足元を固めて、さらにDirac Panorama Soundで広がりのある空間表現を加えることで、一段とリアリティが高まる手応えがあった。クラシックのオーケストラも基本的には “両方オン” がフィットするように感じられたが、低音ブーストを切った方が心地よく感じられる楽曲もあった。音楽を聴く際には “両方オフ” を基本として、楽曲に合わせて足していくのがいいだろう。

スポーツ系の映像コンテンツも『スモールシアター』との相性が良い。特にサッカーやバスケットボールなどスタジアム系のスポーツは、Dirac Panorama Soundをオンにして聴くと、こだまする歓声の鮮やかさに鳥肌が立ちそうになる。手元の画面の向こう側に広がる空間が何倍にも大きく感じられてしまうから不思議だ。

タブレットやスマートフォンと組み合わせても、より迫力のある臨場感の増したサウンドが楽しめる

スマホをつないでモバイルゲームを楽しんでもいい。レーシングゲームをプレイしてみたが、効果音の繊細な粒立ちが肌にピリピリときた。腹の底を突いてくるような重低音もたまらない。エフェクト音源の位置関係も正確に描写されるので、特にアクション系のゲームとはとても相性が良さそうだ。
◇ ◇ ◇

VECLOS「SPW-500WP」による『スモールシアター』は、一度体験してしまうとデバイスの内蔵スピーカー単独の音には戻れなくなると思う。それほど強烈なインパクトがあった。日常の音楽リスニングも含めて、自分だけの空間を贅沢なサウンドで彩りながらひとり占めできる快感を、ぜひ多くの方々に味わってほしいと思う。

(特別企画 協力:サーモス株式会社)

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