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まさに“一生モノ”のBluetoothスピーカー。Fender「INDIO」は佇まいからして別格、音を聴いて納得

公開日 2019/03/01 06:00 土方久明
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近年、Bluetoothスピーカーの市場はますます活況を呈している。手持ちのスマートフォンとワイヤレスで組み合わせ、簡単に良い音で音楽を聴ける手軽さは魅力的だ。普段はホーム用のピュアHi-Fiオーディオを主戦場にしている筆者としても、この盛り上がりは見逃せない。

大手家電量販店のBluetoothスピーカー売り場に行けば、手のひらに乗るような小さなものから大型モデルまで、多種多様な製品が並んでいる。さらにはその音も、本格的に音質を追求したモデル、迫力ある低音再生を重視したモデルなど、それぞれに個性がある。

3サイズのラインナップを展開。手前から「NEWPORT」(実売想定24,800円前 後)、「INDIO」(実売想定36,980円前後)、「MONTEREY」(実売想定44,800円前後)

そのような中、ギターやアンプの名門メーカーであるFENDER(フェンダー)社が手がけるBluetoothスピーカーが、オーディオマニアも唸らせるほどの本格派サウンドで注目されているのをご存知だろうか。

1946年代に米カリフォルニア州で設立されたフェンダーは、主にエレクトリック・ギター/ベース、アンプの製造で有名な名門楽器メーカーだ。同社製品を愛用するアーティストには、エリック・クラプトン、ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアなどをはじめ、歴史に名を残す世界のトップミュージシャンが名を連ねる。

各モデルでカラーバリエーションを用意するが、特に上位2機種はモチーフとしたギターアンプを参考にして、カラバリごとにデザインにも変化を持たせている

そんなフェンダーは、まず2015年にイヤホン市場へ、続いて2017年にBluetoothスピーカー市場にも参入した。最初に発表されたのは、大型モデル「MONTEREY(モントレー)」、バッテリーを内蔵する小型モデル「NEWPORT(ニューポート)」の2機種。いずれもフェンダーらしく、同社のギターアンプを模したデザインが特徴である。

そして今回、新製品「INDIO(インディオ)」がラインナップに加わり、フェンダーのBluetoothスピーカーは合計3モデル展開になった。今回、全てのモデルを自宅試聴する機会に恵まれたので、特に新製品となるINDIOを中心にレポートさせて頂きたい。


名ギターアンプをモチーフにしたBluetoothスピーカー、「INDIO」

INDIO、MONTEREY、NEWPORTは、自宅1階のメイン試聴ルームに設置した。3機種に共通する大きな特徴は、やはり“ギターアンプ”そのものの外観だ。特にMONTEREYとINDIOは、入力ジャックこそないものの質感や細部のフィニッシュまで忠実に作ってある。御茶ノ水の楽器店まで行って改めて現行のギターアンプを確認してみたが、実にそっくりだった。

また、小型のNEWPORTは“古き良き時代のアメリカン・カジュアル”的なカラーのセンスが良く、部屋に置いたら周囲がパッと明るくなるような秀逸なデザイン。3機種とも外装の質感については写真では伝わりきらないかもしれないので、ぜひ実物を見ることをおすすめしたい。

シリーズ最小の「NEWPORT」は3色を用意

小型かつバッテリー内蔵なので、手軽に持ち運べる

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