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作品最高の高画質をホームシアターで実現

Optomaの4K DLPプロジェクター「UHD65」で挑戦!大ヒット映画5作品にベストな画質設定を追いこむ

2018/11/28 折原一也
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画質調整タイトル(2)『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

続いて調整を試みたタイトルは『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』。UHD65の設定は一度リセットして「シネマ」のデフォルト値に戻している。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は、AVファンだけでなくとも非常に多くの人が鑑賞しているだろうが、Ultra HD Blu-ray版も含め、フォーカス感の無さや色調バランスの問題など、非常に扱いに悩む作品である事は間違いない。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(c) 2018 & TM Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

調整のリファレンスとしたのはチャプター7、島の海に沈む戦闘機(X-Wing)を見下ろすシーン。より見通しが欲しくなり、緑がギラギラとしてノイズの多い描写も改善が必要。チャプター23の、島でレイがライトセーバーを振る屋外のシーンは、岩と崖が潰れて見えないのが難点で、またレイの肌のオレンジがかった色も気になるところ。チャプター42、スノークの前でレイとカイロ・レンが共闘するシーンで現れる赤の甲冑のトーンも、より描き分けを狙いたい。

正直なところ、一つの設定値で全編を観るのは難しいタイトルだが、「ダイナミックレンジ:標準→ブライト」、「輝度:0→3」、「コントラスト:-2→3」、「シャープネス:8→10」、「色合い:0→3」、「ウルトラディテイル:1→オフ」と切り替えていった。

「ダイナミックレンジ:標準→ブライト」、「ウルトラディテイル:1→オフ」に変更。その他、「輝度:0→3」、「コントラスト:-2→3」、「シャープネス:8→10」、「色合い:0→3」に設定した

チャプター7のX-Wingが沈む海では、その海が深みを増すと共に、戦闘機のディテールを見通せる立体感を確保できた。背景もノイズ感も強調はなくなり、全体なナチュラルな方向性で、チャプター23の岩の影にあたるディテールも正確に描写し始めた。

チャプター42の赤のトーンは、特に黒から赤への深みが増し、個性的な色調の見栄えを増す。作品全体を通して見ると、まだまだ改善点があるが、UHD65の調整能力によって、十分見られる水準に届くことが分かった。

画質調整タイトル(3)『グレイテスト・ショーマン』

続いて『グレイテスト・ショーマン』を視聴した。全体のトーンは映画らしく若干暗めの色調となっているが、総じて良く画が作り込まれているタイトルだ。だが求められる画質性能も高く、追い込み甲斐があるタイトルとも言える。

『グレイテスト・ショーマン』(C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

UHD65による調整対象のチャプターは、興行を始めるシーンにあたるチャプター6で、「シネマ」のセッティングで視聴すると赤のメリハリ感があと少し欲しくなり、影の黒の沈み込みも求められる。またダンスのシーンに含まれる逆光の光も、HDRタイトルとしてあと一歩欲しい所。チャプター11のジェニー・リンドが初めて歌声を披露するシーンは、開幕前の挨拶をするバーナムの人肌の色のトーン、そしてステージ背景の黒浮きも抑えたいところ。

UHD65の画質調整では、『グレイテスト・ショーマン』に特化したチューニングとして、現代的かつ鮮やかな映像になる「ディスプレイモード:シネマ→ビビッド」にセッティング。また、「ガンマ:グラフィック→フィルム」、「色温度:D75→ネイティブ」、「ウルトラディテイル:2→1」、「ピュアエンジンーピュアモーション:3→1」、「RGBゲインバイアス:緑バイアス -2」という大幅な設定変更で視聴した。

ディスプレイモードは全部で8種類。グレイテスト・ショーマンではビビッドを選択した

結果、チャプター6は黒の引き込みを大幅に改善すると共に、赤のカーペットの色の発色の印象的な光、そして衣装の色の美しさを引き立てている。暗部に乗っていたグリーンのノイズも抑えられているのがポイントだ。

チャプター11のバーナムの顔は、人肌のトーンは癖ある色からやや落ち着きを取り戻した。そして、ジェニー・リンドの衣装の輝きの美しさは、調整前より数段引き上げられ、更に暗部とのコントラストと沈み込みも得られた。全体を通して派手めのセッティングの方向になったが、華やかな作品を鑑賞するなら、これくらい振り切った調整をしても良いだろう。

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