Bluetooth接続にも対応

シンプルにいい音を追求したスリムな2.1chサウンドバー。デノン「DHT-S316」をテスト

折原一也

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2018年11月08日

DHT-S316で聴くアナウンサーの声は、クリアで聴き取りやすく、音に厚みがあってリアルだ。テレビに内蔵されたスピーカーから、段違いのクオリティアップになる。DHT-S316のサウンドならば、テレビ番組で流れるBGMでさえも音楽の小気味よいリズムが味わえる。テレビで見るコンテンツの視聴体験が数段レベルアップすること間違いなしだ。

試聴の様子

DHT-S316にはテレビ音声をクリアにする“ダイアログエンハンサー”の機能も搭載する。操作は簡単で、リモコンの専用ボタンから1/2/3の3段階で設定できる。実際にテレビ音声を流しながら試してみると、サウンド全体において人の声の帯域の音量を一段引き上げるイメージ。本来のサウンドの雰囲気を損なうことなく、人の声のクリアネスを増すことができる。好みに応じて強さを調整して使うと良さそうだ。

続いてBDディスクを再生して、映画のサウンドクオリティも体験してみよう。映画『グレイテスト・ショーマン』を冒頭のチャプター1から流してみると、まず冒頭のバーナムが足を踏み鳴らす低音が重厚に響きわたる。これぞホームシアターといえる迫力だ。


本機のリモコン
低音のパワー感もたっぷり。デフォルト設定では日本の一般的な住環境だと重低音が出すぎるかもしれないが、DHT-S316のリモコンにはメインボリュームとは独立した、”BASS”ボリュームのボタンがある。周囲の環境に合わせて適切な低音の量に調整することも簡単だ。

バーナムが最初のショーを開催するチャプター6では、冒頭から街の雑踏の音がリアルで、サウンドの広がりもスケール豊かに再現。コインの金属音もクリアに響かせ、指を鳴らす音の余韻も広がる。男性ボーカルの歌声は厚みとクリアさをしっかりと両立させている。


本体上部のボタンからも音量調整や入力切り替えが行える
音量を控えめにして視聴する夜間などに最適な“ナイトモード”も利用可能。本モードでは小音量でもセリフなどが聞き取りやすくチューニングされている。

音楽再生も試してみた。iPhoneとBluetoothでワイヤレス接続して宇多田ヒカルの『あなた』を聴くと、音楽再生のクオリティは、さすがデノンのサウンドバーだ。女性ボーカルは実にクリアに再現され、息遣いまでリアルに感じられる。想像以上に好印象だったのが低音の安定感とキレの良さで、メリハリの効いたリズムが楽しめる。全体として厚みある音質傾向とも実にバランスが良い。なお、“MUSIC”の設定で音楽を聴くと、音楽全体の広がり感が増す。効き目はマイルドなので、気軽にオンにして効果を試してみると良いだろう。



DHT-S316はデノンのサウンドバーとしては入門クラスに位置づけられるが、オーディオメーカーが手がけるサウンドバーらしい、シンプルに音の良さを追求したモデルと言える。ホームシアター志向のユーザーだけでなく、シンプルに”テレビの音を良くしたい”という人に推奨したいモデルだ。

(折原一也)

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