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「ケーブルの環境整備」を実現

フルテック「NCF Booster」を試す −ハイレゾ環境だからこそ使うべき画期的アクセサリー

公開日 2018/10/30 19:11 鈴木 裕
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ハイレゾ再生への導入効果
DACのUSB端子は効果大、倍音の純度までも確実に向上

自宅でノートPCを使いハイレゾを再生する場合、それとUSB DAC(マイテックデジタルのマンハッタンDACIIやエソテリックのK-03Xs)の間を接続するUSBケーブル、そのDAC側のB端子の下にNCF Booster-Signalを使うと、再生の精度はいきなり向上する。

USBケーブルの端子は率直に言ってグラグラな場合が多い。LANケーブルの端子も抜き差し方向に抜けなくはなるが、意外と細かく動く状態だ。


DACのUSBケーブルB端子の下にNCF Booster-Signalを挿入すると効果が大きい(写真中央)。電源端子部は、NCF Boosterがしっかりとホールド(写真右) 。端 子の真下には挿入できない場合でも、ケーブルの下を支持することで安定させることができる(写真左)
アナログ信号のXLR端子や電源ケーブルのプラグ部もそうだが、こうした端子部分は振動の巣窟になるようだ。ここへの設置は大きな効果を生む。

テスト音源のひとつ、ユリア・フィッシャーがソロヴァイオリンを弾いている『チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲』。24/192のWAVだが、奥行きや天井方向はもちろん、ステージの床が明確に見えてくる空間表現力。あるいはソロヴァイオリンの高域の倍音の純度の高さ等、なかなか到達できないレベルにアップしてしまう。

何か音に混濁した要素を感じたら、それは部屋のレゾナンスではなく、ケーブルを通る信号が悪影響を受けているのもかもしれない。それをNCF Boosterシリーズは見事に改善する。

デジタル、アナログ、そして電源ケーブル。必要に応じて使って、確実に効果のある製品だ。

【NCF Boosterの仕様】

●トップクランプ素材:特殊ステンレスブロックとオーディオグレードNCF調合ナイロン樹脂●クレイドル:カーブドタイプ●外部サイズ:約94×99.7mm●高さ:基本設定80mm/延長設定で140mmまで調節可能(それ以上はオプション追加)●質量:基本設定580g、延長設定630g



【NCF Booster-Signalの仕様】

●クレイドル:フラットタイプ(一番低い位置での高さは44mm)●外部サイズ:約94.1×99.7mm●高さ設定:基本82.5mm、延長142mm(オプションでさらに追加可能)●質量:基本約280g、延長約340g ※トップクランプは付属せず別売



【共通仕様】

●構造:独自調合マルチマテリアルハイブリッド構造●ベースユニット素材:オーディオグレードABS樹脂、鉄製カウンターウェイト、シリコン注入・鉄製衝撃吸収プレート●クレイドル素材:オーディオグレードABS樹脂とNCF調合ナイロン樹脂(静電効果)●シャフトバー、シャフトバーキャップ、調節ネジ素材:ニッケルメッキ真鍮●付属品:エクステンションシャフトバー×2、固定リング×2



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