小原由夫氏の自宅でAV性能をチェック

パイオニア「UDP-LX500」をレビュー。UHD BDから引き出されたあふれ出るような情報量

小原 由夫

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2018年10月18日
OPPOがマーケットから完全撤退した今日、UHD BDからSACDまで再生可能なユニバーサル・プレーヤーの将来を担う存在として、パイオニアに期待せずにはいられない。レーザーディスクの盟主として、光ディスクプレーヤーのパフォーマンスに一家言持つ同社からこの度リリースされた「UDP-LX500」は、ユニバーサルプレーヤーとしての総合力には圧倒的なものがあると思う。

UDP-LX500(¥185,000/税抜)

上位機「UDP-LX800」が今秋に発売を控えるが、同機は画質・音質に妥協しないマニアックなファンに向けたモデルゆえ、一般的にはこのUDP-LX500で十分なポテンシャルを備えているといってよい。

80年代に『レーザーディスク』を商品化し、光ディスクの一時代を築いたパイオニア。それはやがて“大画面"“サラウンド"という心強い“連れ"を伴ったことで、高画質・高音質のコンテンツを家庭で楽しむ文化の礎を築いたといっても過言でない。その志は、DVD、BDとメディアが変遷していっても変わることなく、私たちAVファンにいつも新しい夢、目標を与え続けてくれてきた。いわばその最新の成果が、UHD BDに対応したUDP-LX500なのである。

徹底した振動対策が軸の筐体設計。回路への工夫でクオリティアップを図る

では、UDP-LX500のアウトラインを見ていこう。歴代の同社製光ディスクプレーヤーがそうであったように、本機のコンセプトも、圧倒的な高S/N画質の獲得にある。そのため筐体の構造設計には徹底した振動対策が盛り込まれた。

典型的な点が筐体内部だ。ノイズの相互干渉を防ぐべく、電源部/ドライブ&デジタル回路/アナログオーディオ回路の3分割となっており、これを低重心の3mm厚鋼板をメインとした重量級のレイヤードシャーシで支持する構造になっている。

ドライブメカニズムはお馴染みのハニカム・メカカバーを用いたケースに格納されており、UHD BDの高速回転でも共振しにくく、内部定在波の発生も防ぐ構造。また、ボンネットに放熱孔を設けずに、完全密閉としたアプローチは、静粛性の実現にも一役買っている。これも過去の同社製プレーヤーが採ってきた方策だ。

各種のコントロールや信号処理は、数々のメーカーで採用実績のあるメディアテック製。これを6層基板に搭載して電源経路の低インピーダンス化とノイズループの極小化を果たしている。「なーんだ、信号処理は一緒なのか」とがっかりする方もいることと思うが、大きな声では言えないが、実は他社が手を付けていなかった周辺回路に本機は独自の工夫を凝らすことで、一味違うクオリティを達成していることに注目したい。

200インチスクリーンのホームシアター環境で味わう高精細感

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