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ケーブル周りクオリティアップの頼もしい味方

フルテック「NCF Booster」の効果を徹底検証。プレーヤーから壁コンまで段階的な増設を体験レポート

公開日 2018/09/25 11:00 鈴木 裕
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NCF Boosterを電源ボックスに装着

静かな空気感が表現されて、情報量と音楽性が同調する

パワーアンプ以外の電気を取っていた電源ボックス、e-TP809NCFのIECプラグにNCF Boosterを装着。

この変化も凄かった。まるでルームチューンをしたかのように部屋の響きが整理され、部屋自体が静かになった感じ。

音色としては、太い/細い、明るい/暗いといった描き分けが実に自然に、しかもしっかりと聴こえてくる。オーケストラでも、音が止まってから、次に出る瞬間のタメる空気感みたいなものが聴こえてきてしまう。

ポップスでも歌詞がよく入ってきて、オーディオ的情報量と音楽表現力がシンクロしている。

NCF Boosterを壁コンセントに装着

付帯音が消え微細な陰影を表現、同じ機器と思えない領域に到達

壁コンセントはやや高い位置にあるので、オプションのシャフトを付加して背を高くしたNCF Boosterを、パワーアンプと電源ボックスの電源プラグに装着する。

別売オプションのエクステンションシャフトバーを装着して支柱を延長すれば、高さのある壁コンセントへも装着できる( 写真右)。壁コンセントで、プラグ2個を同時に挟んだ使い方も効果を発揮する(写真左)

さらに付帯音がなくなり、細かいニュアンスが出てきて、音楽がいい意味で軽やかに鳴っている。元の演奏にあった推進力やグルーヴ感も素晴らしい。

NCF Boosterを導入する前の状態と比較すると、同じオーディオとは思えない領域に到達している。しかも、これだけ数を増やしているのにもかかわらず、NCF Booster固有の響きがしてこないのも素晴らしい。

失っているものがないのが信じられないほどだ。ベースユニット部の向きや高さへの対応など、汎用性が高いので多くの方に推薦できる製品だと思う。

【NCF Boosterの仕様】

●構造:独自調合マルチマテリアルハイブリッド構造●ベースユニット素材:オーディオグレードABS樹脂、鉄製カウンターウェイト、シリコン注入・鉄製衝撃吸収プレート●クレイドル素材:オーディオグレードABS樹脂とNCF調合ナイロン樹脂(静電効果)●シャフトバー、シャフトバーキャップ、調節ネジ素材:ニッケルメッキ真鍮●付属品:エクステンションシャフトバー×2、シリコン固定リング×2●トップクランプ素材:特殊ステンレスブロックとオーディオグレードNCF調合ナイロン樹脂●クレイドル:カーブドタイプ●外部サイズ:約94×99.7mm●高さ:基本設定80mm/延長設定で140mmまで調節可能(それ以上はオプション追加)●質量:基本設定580g、延長設定630g

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