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ドイツ取材中にテスト

“睡眠用”イヤホンは本当に効くの? ボーズ「sleepbuds」を着けて早速寝てみた

公開日 2018/09/07 06:15 山本 敦
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まずはBose sleepbudsを装着して、ホテルのベッドで眠ってみよう。ベルリンは大都市とは言え、筆者が宿泊したホテルは好運なことに夜も非常に静かな場所だった。そのため人の話し声が本機でどれぐらい消せるのか、成果を得ることはできなかったが、換気扇や冷蔵庫など家電から聞こえるファンノイズの煩わしさは、本機でしっかり消すことができる。

アプリから「Cascade(滝の音)」「Circulate(タービン音)」「Downstream(川のせせらぎ)」などのプリセットサウンドを選び、いい感じにノイズが聞こえにくくなる音を探す。プリセットの音自体が心地よく感じられないと、いくらこういった最新ガジェットを使っても安眠は得られないので、好みに合う音を選ぼう。筆者はネイチャー系のプリセットが心地よく感じられたので、Downstreamを再生しながら寝ることにした。

いざベッドへ。ネイチャー系のサウンドの方が心地よく眠れる

イヤホンの耳当たりは先述の通り、装着してしまえば耳にあることを忘れてしまうぐらいなので、枕に耳をくっつけて横になっても違和感はまったく感じない。

ところで、今年の日本はクーラーを点けっぱなしにしないと寝られないほど暑かった。耳穴とは言えど、寝汗をかくと本体が濡れて、故障の原因にならないか心配になるものだ。Bose sleepbudsは本体が防滴加工されているので安心だ。

耳に装着したところ。スタビライザーを外耳のくぼみにしっかりハマるように装着するのがポイント

内蔵バッテリーは、安定した給電能力と長寿命を優先して酸化銀電池としている。一度のフル充電に約8時間かかるところに不便を感じるかもしれないが、フル充電から約16時間の連続駆動に対応していることや、何よりイヤホンのバッテリーが使っている間にヒートアップしてきて気になったり、そもそも火傷をする心配がないことも酸化銀電池ならではのメリットだ。

筆者はホテル滞在中の5夜ほど、Bose sleepbudsを着けて寝てみたが、どの日も瞬時に寝落ちしてしまった(取材や執筆の疲れもあったかもしれないが)。

イヤホンを装着したまま枕に耳を押しつけても痛みや違和感はなかった。おっさんの寝顔で本当に申し訳ない

だが、ふだんはどちらかと言えば眠りが浅く、寝付きが悪い方なので、イヤホンから音が聞こえっぱなしになると、気になって目が覚めてしまうことも考えられる。本機はアプリから音を再生しはじめて30分/45分/60分〜6時間後に「スリープタイマー」を起動し、再生を停止することも可能だ。筆者は60分か90分に設定して使うことにした。

Bose Sleepアプリで設定などを行う

アクティブNCのほかにも、本機の機能として誤解されがちな点をもう一つ指摘しておくと、Bose sleepbudsにはユーザーの入眠サイクルをコントロールしたり、深く眠りに就いている状態(ディープスリープ)を維持するための機能は搭載されていない。あくまで眠りを妨げるノイズをマスクする特殊な音を再生するためのデバイスであると、繰り返し強調しておこう。

心拍など生体データを取得するためのセンサーも非搭載だ。もし睡眠サイクルを解析したり、眠りの質をより積極的に改善するためのアイテムをお探しであれば、アプリやサプリメントも含めて広く探した方がいいかもしれない。

とは言え、じゃあBose sleepbudsは寝る時にしか使えないスマートデバイスなのかといえば、そうではない。

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