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ストリーミング再生にも対応。高品位ヘッドホン出力も

デノン「DNP-800NE」レビュー。上位機譲りの音質と快適な操作性を備えたネットワークプレーヤー入門機

公開日 2018/08/28 06:00 生形三郎
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内蔵ヘッドホンアンプのクオリティも高い

見落としがちだが、ヘッドホンアンプのクオリティが充実していることも大きなポイントだろう。シュアの開放型ヘッドホン「SRH1840」を使用してその実力をチェックしたが、低域からしっかりとヘッドホンがドライブされ、単なる付属レベルの音質とは一線を画す性能を持つことが一聴して分かる。各器の音像が適切に分離し、解像度が高い再生が実現される。S/N感も良好でリアリティが高く、それでいて滑らかな質感も有しており聴き心地がよい。


内蔵ヘッドホンアンプのクオリティもチェックした
試しにPMA-800NE内蔵のヘッドホンアンプと聴き比べてみると、明らかに本機の方が一枚上手のサウンドを聴かせてくれた。3段階(高/中/低)のゲイン切り替え機能も搭載しているので、ハイインピーダンスなヘッドホンでも十分な音量を得られる。



以上、「DNP-800NE」も他の800NEシリーズ同様に、上位NEシリーズで掲げられている「ビビッド」(音の鮮度)と「スペーシャス」(空間再現性)を、しっかりと具現させたプレーヤーであった。繰り返しになるが、上位NEシリーズのサウンド傾向を、価格を抑えて堪能したいユーザーにとって、うってつけの選択肢であると断言できる。

その上でDNP-800NEは、音楽はファイルベースで聴くという方、特に、ストリーミングからワイヤレス再生まで、ネットワーク再生を活用する方にオススメだ。また、併せてヘッドホンやイヤホン再生もきちんとしたクオリティで楽しみたい方にも好適である。デザインや操作性が優れるHEOSアプリによって、手軽で高品質なネットワーク再生の要となってくれるはずだ。

(生形三郎)

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