[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第215回】そろそろ気になる首掛け/肩乗せスピーカー、ボーズ/JBL/ソニーの3製品を聴き比べ!

高橋 敦

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2018年07月30日
最近増えてきているのが「肩乗せスピーカー」、あるいは「首掛けスピーカー」という新ジャンルの製品だ。

JBL「SOUNDGEAR」

Sony「SRS-WS1」


BOSE「SoundWear Companion Speaker」

肩や首周りから、装着している人の耳に向け音を届ける“パーソナルスピーカー”。おおよその定義としてはそんなところだろう。「個人用の音の出口」という大きな枠で見ればイヤホンやヘッドホンと重なるが、一目見てわかるように全くの別物だ。

肩乗せスピーカーというスタイルの大きなポイントは以下の通り。
●耳を塞ぐイヤホンやヘッドホンと違い、周囲の音を妨げず、再生音も自然な空気感を伴う。
(逆に言えば遮音性はないし再生音は周囲にもダダ漏れ)
●再生エリアが固定される普通のスピーカーと違い、リスナーがあちこち動いても常にリスニングのベストポジションであり続ける。
(肩乗せスピーカーはもちろん基本ワイヤレス!)


イヤホンやヘッドホンは音を発するドライバーから耳までの空間がなく、音の経路はダイレクトかつほぼ密閉。対して肩乗せスピーカーは音の経路に距離があり、そしてその経路は閉ざされたものではなくオープンな空間だ。

なので聴こえ方は全く異なるし、周囲の音も聞こえるし周囲にも再生音が聞こえる。だから「〇〇ホン」ではなく「〇〇スピーカー」と呼ぶ方がしっくりくる。

しかしスピーカーではなく、イヤホンやヘッドホン側と共通している部分も大きい。それは「個人に装着し個人に追随するオーディオエリア」であること。

普通のスピーカー再生はスピーカーの設置位置によって再生エリアが固定される。例えばテレビ内蔵スピーカーのスイートスポットはテレビの正面。リスナーがそこから動けば、台詞など音の配置がずれるし、音調も変わってしまう。距離が離れれば音量も小さくなる。

対して肩乗せスピーカーは、リスナーが動けばリスナーごとスピーカーも動くのでスピーカーとリスナーとの位置関係は固定。お湯が湧いたからキッチンまで紅茶を淹れに行く、なんて時でも、そのとき再生している音楽や見ている番組の音はそのままついてきてくれる。この便利さはワイヤレスイヤホンやヘッドホンと同じだ。

周囲にも音が聞こえまくるので、屋外、公共空間での利用は、日本の都心では難しい。だから主な活躍の場は自宅。「紅茶を淹れに」「洗濯物を干しに」「宅配便を受け取りに」といった場面で、そのまま席を外せる身軽さやヘッドホンを外す動作も必要ない気軽さで、音楽でも動画でも楽しめるわけだ。

代表的モデル、BOSE/JBL/SONYの3製品をチェック

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