世界基準のブランドならではの設計思想

BenQ “20万円切り”4K/HDR DLPプロジェクター「HT2550」の実力をチェックした

鴻池賢三

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2018年02月13日
Ultra HD Blu-rayによる高品位な4K/HDR映像は、ユーザーの大いなる支持を受け、タイトル数も順調な伸びを見せている。こうした作品を自宅の大画面でまわりを気にせず鑑賞できるのは、ホームシアターの醍醐味だ。

ただ、その高画質ソースの良さを家庭でも再現するには映像装置も4K/HDR対応が必須だが、100インチ級のスクリーンサイズとなると、テレビでは未踏の領域で、プロジェクターもハイエンド製品が多く、予算面で手を出しにくいのが実情だ。

ところが、こうしたジレンマを一気に解消してくれそうな製品が登場した。4K/HDRに対応しつつ、フルHDタイプに迫る198,000円(税込)という驚異的な価格とコンパクトなボディを実現した、BenQの「HT2550」である。今回は、期待の星とも言えるHT2550にいち早く触れ、その詳細をレポートする。

「HT2550」

20万円を切る4K/HDR DLPプロジェクター

HT2550は、世界で初めてフルHD(1,920x1,080画素)の0.47インチDMDデバイスを用い、4K解像度を実現した単板式のDLPプロジェクターである。BenQ製品としては、先に「HT8050」と「HT9050」が4K対応済みだが、これらは2,716x1,528画素を持つ0.66インチのDMDデバイスを用いているという点で異なる。つまり、新しいDMDデバイスを採用し、よりコンパクトかつ低価格を狙った製品なのだ。

4K解像度はいわゆる「画素ズラし」で得ているが、全米民生技術協会(CTA)が定めた4K UHD規格に準拠しているとのことで、「830万画素の高解像度」を謳っている。ほか、UHD BDで採用の多いHDR10とBT.2020にも対応するなど、今欲しい基本スペックを抜かりなく網羅。BenQの大いなる意気込みが感じられる。光出力は2,200ルーメンとパワフルで、HDR時代にどう活かされるのかも注目したいポイントだ。

背面に端子部を装備。HDMI入力は2系統で、うち1つがMHL対応

レンズは4K解像度を意識した設計で、解像度は「Koren 2003 lends tesat chart」(2.5mm/7086piels/Gamma=1.5/no ink spread)を基準に、スコア「93」を公称する。これは、他社モデルと比較しても優良な結果とのことで、定量的な性能の明示から、自信の程が窺える。

そのほか1.2倍の拡大縮小機能を備え、100インチ時の投写距離は約3.25〜3.90m。特に自動化された上下台形補正機能は、恐らく4Kモデルとしては世界初。スピーカーを内蔵していることからも、リビングでのカジュアルな用途を強く意識していることが分かる。

さらに3D投写への対応(3Dメガネは別売)や、ISFに準拠した映像キャリブレーションも可能など、従前のプロジェクターユーザーおよび、画質にこだわるマニア層の期待にも応えてくれるのも嬉しいポイントだ。

過去、BenQが「W1070」で “10万円フルHDモデル” を実現して大ヒットを飛ばし、プロジェクターの市場拡大、ひいてはリビングシアター需要を掘り起こしたことは記憶に新しい。HT2550は “20万円4K/HDRモデル” として、4K/HDRに市民権を与える存在となるのか。そういった観点からも興味深い製品である。

20万円の4K/HDR DLPプロジェクターの実力は?

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