本日発売! 世界最小DSD対応DAPの実力とは

Lotoo「PAW Pico」最速レビュー。マニアも唸るサウンドと手軽さを見事に両立

土方久明

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2017年09月27日
「これは物欲をそそられるな」。第一印象はこれに尽きる。スイスの有名オーディオブランドのプロフェッショナル機器のODMを担当するなど、その高い技術力に定評のあるLotooより、“世界最小”のDSD対応DAP「PAW Pico」がついに今日、発売された(関連ニュースPAW Picoに関するインタビュー記事)。

本日ついに発売となったLotoo「PAW Pico」(¥23,000/税別)

PAW Picoは今年4月の「春のヘッドホン祭2017」で発表された。幅わずか45mm、重量は26gのDAPだ。驚異的な小型さを持ちながら音質最優先の設計思想と「通常モード」、そして「スポーツモード」という興味深い2つのモードを持つなど、他にはない実にユニークなDAPとして注目を集めている。

早速、自宅に届いたPAW Picoを開封する。

「これは小さい! カッコいいぞ」と気持ちが高まる。ガンメタリック調のボディ、そしてディテールへのこだわりが感じられる直線を基調としたデザイン、あえて表示部を排したことなど、文頭で「物欲」と書いたが、他のDAPにはない“使いまわせそう”な雰囲気に満ちているのである。

■わずか45mm、質量26gに凝縮された音楽再生技術

PAW Picoの開発テーマは小型化、そして省電力化である。それを裏づけるようにDACチップ消費電力が少ないTI社製TLV320AIC3105、そしてPAW Picoの性能を司るDSPチップには、最上位モデルPAW Goldと同じアナログ・デバイセズのADSP-BF514を採用した。

PAW Picoのブロックダイアグラム


こちらが裏面。32GBの記録メモリとファームウェア管理用のフラッシュメモリを実装する

PAW Picoの基板の表面。DSPはPAW Gold等でも採用されたアナログ・デバイセス製のBlack Fin
小型化と省電力化の設計思想は記録メディアの構成にも表れていて、32GBの内蔵メモリを搭載しつつ、あえてSDカードスロットは搭載していない。もっと言えば液晶まで省き、本体での操作はあくまで物理ボタンのみとしたこともポイントだ。これによって省電力に加え、ローノイズ化を実現しているのだ。それでいながら、対応フォーマットは最大でPCM 192kHz/24bit、DSD 5.6MHz (PCM変換再生) 。音声出力は3.5mmステレオミニのヘッドホン端子のみという、まさに小型さを徹底的に追求したDSD再生対応DAPということができるだろう。

PAW Picoを分解したところ。わずか45mmの筐体の中に実に効率よくパーツが組み込まれている

■音質優先の組み込みOSに加わった専用アプリの操作性

Lotooは、これまでも音質を優先した結果現在主流のAndroid OSではなく、組み込みOSを採用したことも特徴となっていたが、PAW Picoではそれを踏襲したうえで、さらに一つ新しい仕掛けが用意されている。

側面にあるのは右から再生モード切り換えを兼ねた電源スイッチとファンクションキー、それと音源コピーや充電に使用するマイクロUSB B端子を装備する

PAW Picoの基本操作は、本体のボタンで行う。薄さを追求するためにヘッドホン出力は3.5mmステレオミニのみを搭載

それは、iOS向けの専用操作アプリが用意されることだ(Android用は年内にリリース予定)。Bluetooth接続したスマホから楽曲のブラウズや再生指示、さらにはGPS連動機能や行動記録管理など、実に多彩な機能を有するのだ。

楽曲は基本的にフォルダ名とファイル名で表示される。このあたりもPAW Goldを踏襲している

スポーツ時のアナウンスは日本語に対応していることもポイント。案内される項目もアプリ内から選ぶことができる

ちなみにBluetoothとは言っても、PAW Picoとはあくまで通信を行うだけで、音声伝送においては有線専用となる。

気になる世界最小DSD対応機「PAW Pico」のサウンドとは?

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