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【特別企画】片側約4gと超軽量なエントリーモデル

1万円以下で買える!ハイコスパな完全ワイヤレスイヤホン、M-SOUNDS「MS-TW1」レビュー

2017/07/25 高橋 敦
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手軽に使える完全ワイヤレスイヤホン、その音質をチェック

僕は耳の穴が大きめなので、やはり付属イヤーピースのLサイズでも小さめだった。そのため、サウンドチェックは同じシリコンタイプのJVC製「スパイラルドット」のLサイズに換装して行なった。付属イヤーピースでの音とは少し異なるかもしれないので、その点は考慮してもらいたい。試聴はiPhone SEで、音量のチェックや動作確認はiPhone 6とも接続して行なった。

編集部員が付属イヤーピースのまま装着した様子。耳への収まりもいい

まず、悠木碧さん「サンクチュアリ」。この曲はBluetoothのSBCコーデックで聴くと声が明確に歪むこともあり、エントリークラスBluetoothイヤホンキラーともいえる。逆にこの曲でそこが気にならないBluetoothイヤホンは全体のチューニングがしっかりしていて、トータルクオリティが高い製品である場合が多い。注目の結果だが、このMS-TW1は歪みが気にならず、実にサウンドチューニングが上手くいっている。歪みやノイズといった成分の目立ちにくい柔らかめの音調にまとめられており、それでいてぼやけた感じにもなっていない。巧い落とし所だ。

歪みやノイズを抑えたやわらかい音調にチューニングされている

空間の表現力、透明感といった部分についても、このあたりの価格帯のBluetoothイヤホンとしては十分な力を持っているし、完全ワイヤレスイヤホンでありながらしっかりと音のクオリティをキープしている。

完全ワイヤレスイヤホンの多くが苦手とする中央定位の楽器、特にベースの輪郭や定位についても、このモデルはふらつくことが少ない。価格帯を考えるとかなり健闘している。屋外移動中のチェックでは気にならなかったレベルだ。

本体カラーはブラックの他、ホワイトもラインナップ。ボタン部分がゴールド仕様

音調としてはいわゆるワイドレンジを狙ったタイプではなく、ボーカルやギター、その少し下のベースの帯域を中心にミドルレンジの存在感をしっかりさせたタイプ。このところの日本のバンドではベースラインが魅力的な曲が多く、そこに注目しているリスナーも増えている。そんな「バンドは歌とベースをしっかり聴きたい」という方にはぴったりだ。

なお、基本の音量が大きいせいか、iPhone SEとの組み合わせでは、音量を最小設定にした状態で僕の感覚ではちょうど良いくらいの音量だった。


人気のBluetoothイヤホン/ヘッドホンの中でも注目ジャンルである“完全ワイヤレスイヤホン”は、各メーカーから様々なモデルが発売されている。

耳穴が大きめの方はイヤーピースとの相性に注意してほしいが、しっかりフィットすれば音質面でも使い勝手の面でも「なるほど、これが完全ワイヤレス!快適!」と、1万円以下という手頃な価格ながらその魅力を存分に味わえると思う。

スマホで楽しむ定額制音楽配信との相性も良く、手軽に音楽やポッドキャスト、ラジオなどを楽しむ方にもおすすめのモデルではないだろうか。

特別企画 協力:エム・エス・シー

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