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海上忍のラズパイ・オーディオ通信(28)

【ラズパイオーディオ】4.4mmバランス接続も視野に。「海上プロデュースDACボード」の仕様を公開!

2017/04/24 海上 忍
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ヘッドホン端子

今回はプライベートリスニング向けモデルとしたため、ヘッドホン端子にこだわった。3.5mmアンバランス端子に加え、2.5mmバランス端子も装備してバランス再生に対応している。実装面積の都合でアンバランス専用ヘッドホンアンプの搭載を見送ったため、出力は抑えられてしまうものの、2つの端子は同時使用可能だ。600Ωなどという高インピーダンスのヘッドホンにも対応しうる出力を備え、ゲイン切り替えスイッチも搭載している。

バランスといっても2.5mm端子か、という声も聞こえてきそうだが、安心してほしい。基板の2.5mm端子と同じ箇所に4.4mm端子用のランドとドリルホールを設けているので、容易に4.4mmバランス端子仕様に変更できるのだ。価格は2.5mm端子版より高くなりそうだが、ぜひ期待していただきたい。

これらの端子は、Raspberry Piの側面(HDMI端子の上部)ではなく前面(micro SDカードの上部)に配置している。端子類は前面にまとめた方が他の機器と接続しやすく、設置も容易だからだ。今回はヘッドホンリスニング用だが、コンポーネント機器との接続を前提としたRCA端子/TOSLink端子搭載モデルの場合(世に出すかどうかは未定)、このデザインが生きてくることだろう。

上から順にmicro-B端子(電源入力用)、3.5mmアンバランス端子、2.5mmバランス端子。青で囲まれている部分は、4.4mmバランス端子仕様への変更を考慮したものだ

電源

電源も大いにこだわった点だ。Raspberry PiはGPIO経由で電源(3.3V)を入力できるから、DACボード側でDC 5Vの電源を入力、Raspberry Pi側に供給する仕組みを採用した。端子にはUSB micro-Bを採用することで、ノイズの影響が少ないバッテリーの利用を可能とし、逆流防止と過電流保護回路を設けるなど安全面にも配慮している。1.5A/5V出力が可能なバッテリーであれば常用できる設計だ。

このような電源方式を採用したのは、当然ながら音質向上を狙ったもの。Raspberry Pi 2以降は電源部に簡素なスイッチングレギュレータを使用しており、結構なノイズ源となっているからだ。そこで我らがDACボードでは、入力したDC 5VからDC-DCコンバータを用いて正負の電圧を生成し、それを低出力インピーダンスのレギュレーターで安定化したものをアンプの電源として使うことにした。Raspberry Piに供給する3.3Vも同様に安定化させているので、Raspberry Pi本体の電源を使うよりオーディオ的には正しいはずだ。

3Dプリンタで出力したオリジナルケース(初期デザイン)の底部にRaspberry Pi 3を収めたところ。この上にDACボードを載せて使うことになる

以上、かなりざっくりとだが、オリジナルDACボードの仕様を紹介した。コンソーシアム規格準拠見込みのオリジナルケースを含め、近日中に「お披露目の場」を設けるべく努力しているので、続報をお待ちいただきたい。

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