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<山本敦のAV進化論 第124回>

【レビュー】定額制音楽配信 実力比較(3)「AWA」 − 国内スマホサービスの雄の“本気”実感

公開日 2017/02/21 10:07 山本 敦
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AWA最大のインパクトはユニークなレコメンド機能

スマホアプリはiOSとAndroidでユーザーインターフェースが統一されている。メニューアイコンの配置が少し違うぐらいで、操作感はほぼ変わらない。

アイコンのタップと、上下左右のスワイプ操作を巧みにブレンドしたUI設計は、AWAがリリース時から特徴としてアピールするポイントだ。実際に少し使い込めばすぐに馴染むことができる。AWAのキビキビと動く快速レスポンスに慣れてしまうと、なかなか他のサービスに乗り換えるのが難しくなるほど。色んな機能がバランス良く詰め込まれているサービスだが、お試し期間で全容が把握できるほど、メニューのレイアウトなども整然としている。

検索機能も充実。メニューリストをタップすると、アーティストや楽曲の名前をキーワードにして決め打ちで検索できる「Search」のほか、「Home」の中にはAWAオリジナルの楽曲との“出会い”を誘発する便利な機能がずらりと並ぶ。それぞれ画面を左右にスワイプしたり、「AWA」アイコンをタップすれば切り替わる。

AWAは「プレイリスト」を軸に、新しい音楽との出会いを次々と広げられる仕掛けが随所に散りばめられたサービスだ。核となるのは独自性の高いレコメンド機能である。その代表格が「Home」の中に並ぶ「BROWSING」と「DISCOVER」だ。

「BROWSING」を開いて縦にスクロールしていくと、AWAに新しく追加された楽曲やプレイリストが並ぶ。特に「FEATURES」の中に並ぶメニューがユニークだ。「NOW PLAYING」は他のAWAのユーザーがいま聴いている曲をリアルタイムに更新。ジャケ写のサムネイルをタップすると楽曲の再生が始まり、気に入った楽曲はお気に入りやプレイリストにそのまま追加ができる。

「BROWSING」の中は新しい楽曲やアーティストに出会える仕掛けが盛りだくさん

他のAWAユーザーがいま聴いている楽曲と出会える「NOW PLAYING」も面白い機能の一つ

ユーザーが自作したプレイリストを、他のユーザーが使えるように「公開」できるのもAWAならではだ。そもそもAWAの場合「ユーザーがつくったプレイリストを機械レコメンドする仕組み」が基本となっている。ユーザーがお気に入りに登録した楽曲、アルバム、プレイリストをつくったユーザーなどの情報にひもづいた、おすすめのプレイリストが「DISCOVER」ページにずらりと並んでくる。精度は高く、新しくお気に入りに追加した情報などが素速く反映される。

お気に入りのアーティストや楽曲に紐付いたプレイリストが「DISCOVER」のページに並んでいく

レコメンドエンジンの精度はAWAのサービスがスタートして以後、日々ブラッシュアップされている。例えばユーザーの端末に保存されている音源の情報もレコメンドのアルゴリズムに反映されるようになったほか、直近で追加された「Quick Discovery」機能は、音楽ジャンルごとに選別された好きなアーティストを8名まで登録しておくと、より精度の高いユーザー好みのプレイリストがプッシュされるようになるというものだ。

「Quick Discovery」の機能は、音楽ジャンルごとに選別された好きなアーティストを8名まで登録しておくと、より精度の高いユーザー好みのプレイリストがプッシュされるようになるというもの。関連アーティストを見つけてサクサクと登録ができる

「FEATURES」機能に話を戻すと、ここにはさらに、AWAが推薦するプレイリストなどを紹介する「CREATE BY EDITORS」や、人気の高いプレイリストをプッシュする「PICKED OUT PLAYLIST」、音楽の有識者やアーティストによる公式プレイリストが並ぶ「OFFICIAL PLAYLISTER」などの豊富なメニューが揃っている。

最近スタートした「HAYAMIMIプロジェクト」は、新人アーティストの発掘を目的としたレコメンドサービスだ。既に第4弾のHAYAMIMIプレイリストが公開されており、アーティストの大沢伸一をEDITORに迎えたEDM系の濃厚なニューフェイスたちを発掘できる。

新人アーティストを効率よく発掘できる「HAYAMIMIプレイリスト」

こうしたプレイリストを散策することで、AWAの楽しさがますます深みを増してくる。筆者は定額制音楽配信サービスを使い始める前は、スマホで自分の好きなアーティストの音楽ばかり聴いていた。AWAはサービスがスタートした頃から使っているが、AWAに出会う前は定額制音楽配信の膨大な音楽カタログを上手に使いこなせず、結局ふだんから聴き込んでいるアーティストや楽曲をお気に入りに登録して終わっていたのだが、ある頃からプレイリストを活用するようになって、聴く音楽の幅が広がった。

AWAのプレイリストは機械レコメンドのそれに比べて、血の通ったものが多く見つかる。例えば「アラフィフの好きな歌」など、タイトルで掴まれて思わず開いて見てしまうものも多く、その内容も意外に高い確率でハズレがなかったりもする。自分の好きなアーティストが参加しているコンピレーションや、好きなアーティストのトリビュート作品などを集め始めるうちに、聴いたことがなかったアーティストとの出会いが広がり、いつのまにか「お気に入り」の内容が充実していた。

ユーザーが作成したプレイリスト。中にはグッとくるものや、趣味にピタリとあう楽曲と出会える機会も多い

プレイリストは有名人もつくって公開している

自作のプレイリストは、任意の楽曲を最大8曲ピックアップし、プレイリストに名前と解説を付けて「公開」するだけ。とても簡単だ。ユーザーが公開したプレイリストに「お気に入り」を付けてランキングを競い合ったり、“プレイリスト職人”を育て、励ます仕掛けにも抜かりはない。

自作のプレイリスト公開も簡単。気の利いたタイトルや説明を加えたい

「Home」メニューにラジオ型のストリーミングサービスが組み込まれていることについても触れておこう。ラジオステーションは細かな音楽ジャンル、年代ごとに区分されているので、パソコンでAWAをBGM的に聴くときに重宝している。

ラジオ型のストリーミングサービスもしっかりと統合されている

次ページ目に見える進化を次々と実現する

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