HOME > レビュー > SOtM「sMS-1000SQ WE」「sMS-200」を試す - Roon対応のサーバー&トランスポート

【特別企画】多彩な再生に対応した先進的オーディオ

SOtM「sMS-1000SQ WE」「sMS-200」を試す - Roon対応のサーバー&トランスポート

公開日 2016/10/07 13:59 逆木 一
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
sMS-1000SQ WEの音質

外部電源のsPS-1000との組み合わせで聴いた本機の音は、一聴して深い静寂感が印象的だ。音と音の隙間を染み入る、汚濁の無い透明な闇は、本機がPCを土台にした製品であることを容易に忘れさせてくれる。

本機自体に特有の色付けは感じられず、あくまでも後段の機器にとって透徹であることを自らに課しているようだ。とはいえ、背景の雑味が洗い流されるからこそ、埋もれていた音楽の表情が顕わになり、色彩感も増すのである。



今回はRoon Serverとしての運用のみ取り上げたが、例えばJRiver Media Centerを用いればDLNAサーバーとしても使用可能になるなど、本機の優れた音質を様々な用途に活用できる。

オーディオPCとしての高い柔軟性と、汎用品を組み合わせるだけでは到達することが難しいオーディオ機器としての作り込み。その両立が、sMS-1000SQ WEに他にはない魅力を与えている。もちろん、オーディオ機器として使用可能で、ストレージまで内蔵する単体Roon Serverを求めた時、本機が有力な選択肢になることは言うまでもない。

sMS-200はOpenHomeにRoonReady、sMS-1000SQ WEはRoon Serverというように、SOtMの製品は最新機能を積極的に盛り込みつつ、オーディオ機器としての完成度にも抜かりはない。従来のオーディオシステムにPCオーディオやネットワークオーディオといった新しい血を入れようとする時、SOtMの製品は大きな力を発揮するだろう。

(逆木 一)


特別企画 協力:ブライトーン

前へ 1 2 3 4

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE